【楽天】浅村、本盗!機動力を駆使し“平石野球”体現

スポーツ報知
1回2死一、三塁、楽天・浅村(左)が本盗(捕手は中日・木下)

◆オープン戦 楽天4―2中日(17日・静岡)

 楽天・浅村栄斗内野手(28)が17日、中日とのオープン戦(静岡)に「3番・二塁」で出場。初回に三塁走者として一塁走者との重盗で本盗を決め、機動力を駆使する“平石野球”を体現してみせた。

 ためらわなかった。初回、1点を先取し、なお2死一、三塁。スタートを切った一塁走者の島内が二塁手前で急ストップ。一、二塁間で挟まれ、ボールが一塁手に投じられた瞬間、浅村は猛然とスタート。ボールが本塁に転送されるより一瞬早く、ホームに滑り込んだ。

 「キャッチャーが投げた瞬間にスタート、というサインだったので、それより少し遅かったですね」と照れ笑い。それでも「チームとしてやっている以上は、自分もしっかり意識を持ってやらないといけないですから」。ただ打つだけじゃない。足を絡めて得点をもぎ取る楽天の野球は、西武からFA移籍したばかりだが、すでに頭にたたき込んである。

 5回には右犠飛で貴重な追加点。平石監督も「ああいうところで仕事をするのが彼」と目を細めた。ここまで打率1割9分にとどまっているが「自分の中ではそんなに悪いとは思ってないです」と浅村。残り2週間を切った開幕に、しっかりと照準を合わせている。(片岡 泰彦)

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