【日本ハム】金子、4回0封9K チェンジでメジャーを翻弄 栗山監督「好きなように投げて」

スポーツ報知
アスレチックス戦に2番手で登板、好投した金子

◆プレシーズンゲーム 日本ハム1―5アスレチックス(17日・東京ドーム)

 金子の魔球に大リーガーのバットが次々と空を切った。5回先頭。昨季48本でア・リーグ本塁打王のデービスを2球で追い込み、3球目。「信頼している球を投げきることができた」。内角低めに沈むチェンジアップで空振り三振。これが奪三振ショーの始まりだ。

 この回3つのアウトを全て三振で奪い、6回も2奪三振。7回は無死一、二塁のピンチから後続を2三振を含む3人で片づけた。8回は2死から右越え三塁打を浴びたが、オルソンを外角低め直球で見逃し三振。4回を投げ3安打無失点、9Kとメジャー打線を翻弄し「打者をうまく惑わすことができた」とうなずいた。

 9奪三振中4つは得意のチェンジアップ。2月、金子はこう語った。「僕のチェンジアップは上下、高低の変化じゃない。前後なので」。直球との緩急差でバットに空を切らせ、主砲のデービスを「すごくコントロールが良くてバランスを崩された」とうならせた。メルビン監督も「予測が不可能」と舌を巻いた。

 既に30日の開幕2戦目(対オリックス・札幌D)が決定。栗山監督は「質のいい真っすぐを投げられればこれだけの打者とも勝負できる。真っすぐを投げきる弌大(ちひろ)はステキだな」と絶賛した。開幕へ、通算120勝右腕の視界に曇りはない。(小島 和之)

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