【日本ハム】吉田輝星、公式戦デビューも猛反省 自己採点は「マイナスです」

スポーツ報知
5回無死一塁、中山の中前打にグラブを出す吉田輝(カメラ・関口 俊明)

◆イースタン 日本ハム5―10ヤクルト(19日・鎌ケ谷)

 日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=が19日、イースタン・ヤクルト戦(鎌ケ谷)で公式戦デビューした。2回2安打1失点も制球が定まらず3四球。1回を1安打無失点で抑えた12日の春季教育リーグ・楽天戦(鎌ケ谷)以来、2度目の対外試合が、ほろ苦い内容となり「やっぱりコントロールが一番重要。自己採点? マイナスです」と猛反省した。

 輝星は荒れ狂う剛腕を制しきれなかった。2番手で救援した5回、先頭・奥村にストレートの四球。6回にはフルカウントから連続四球。制球に苦しみ直球を痛打されピンチを広げると、犠牲フライで1点を失った。全49球のうち、41球が直球。最速は146キロを計時も「ストレートしか投げる球がなくて。打者の打ち損じを待つ状態だった」と肩を落とした。

 荒木2軍監督兼投手コーチは「悪い輝星が出てしまった」と評した。制球難は打者との勝負以前の問題。加藤2軍投手コーチは「まずは強い真っすぐをストライクゾーンに投げることが今の課題」と次回への宿題を渡した。視察に訪れた栗山監督は「テーマを持って、潰していくことが大事。方向性は出ている」と今後の成長に期待した。

 次戦は中6日で26日にイースタン・ロッテ戦(ロッテ浦和)の予定。中継ぎで2イニングがめどになる。公式戦初登板を2回完全投球で初勝利を挙げた同期・柿木は23日の同・楽天戦(鎌ケ谷)で初先発することが決定した。一歩先を走る好敵手の姿は目に入らないわけはないが、まずは自分のこと。「すぐに切り替えて、だめなところは今日のうちに見つけて。明日からその課題を1個1個克服していければ」と前を向いた。(秦 雄太郎)

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