【中日】R・マルティネス、最速156キロ出た 救援秘密兵器に名乗り

スポーツ報知
快投を見せたR・マルティネス

◆オープン戦 中日4―1オリックス(19日・ナゴヤドーム)

 好調のオリックス上位打線にキューバの剛腕が立ちはだかった。3点リードの9回。中日のR・マルティネスは先頭の西浦を155キロの速球で空振り三振に打ち取ると、メネセスも155キロの速球で見逃し三振に抑えた。最後は主砲の吉田正を155キロで追い込み、フォークを打たせて遊ゴロ。「今年はウェートをしっかりやってきた成果だと思うよ」。“来日初セーブ”を挙げ、胸を張った。

 14球のうち11球が直球で全て150キロ超。最速156キロをマークした。与田監督は「素晴らしい投球。チーム全体で戦っていく中でこういう戦力が出てくるのは心強い」と手放しで絶賛。外国人枠の都合で開幕1軍は厳しいとみられていたが、少なくとも先発左腕のロメロを登録する4月4日の広島戦(ナゴヤD)までの5試合は、秘密兵器としてブルペンに配置する可能性が高まった。

 キューバ代表としてカリビアンシリーズに出場していたため、キャンプに合流したのは2月20日。2軍調整を経て1軍に上がり、満を持して迎えたオープン戦初登板でいきなり剛腕をうならせた。「それ(1、2軍)を考えず、自分の仕事をすることを心がけている。ベストを尽くし、いい投球ができるように準備していきたい」と、短く刈り込んだ頭をさすったマルティネス。新戦力のめぼしい台頭がなかった開幕の陣容に、ようやく期待の星が現れた。(表 洋介)

 ◆ライデル・マルティネス(Raidel Martinez)1996年10月11日、キューバ共和国生まれ。22歳。17年2月に国内リーグのピナル・デル・リオから育成選手として中日入り。昨年4月に支配下に昇格した。昨季は先発、中継ぎと7試合に登板し、1勝3敗、防御率6・65。193センチ、93キロ。右投左打。年俸1000万円。

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