【ロッテ】加藤、2戦で5打席連続安打 好調の要因はヤフーニュース?

スポーツ報知
ロッテ・加藤

◇オープン戦・西武―ロッテ(20日・メットライフドーム)

 ロッテ・加藤翔平外野手(27)がオープン戦1号を含む2打数2安打1打点の活躍。開幕スタメンに向けて大きく前進した。

 準備が実ったアーチだった。初回1死。高橋光の初球のスライダーを空振りしたが、2球目のスライダーを完璧に捉えて右翼席に運んだ。「(初球に)イメージしていたよりも(キレが)いいスライダーが来た。2球目は若干、甘く来た」。試合前には行木(なめき)チーフスコアラーと狙い球と配球の傾向を相談し合い、高橋光のスライダーを映像で繰り返し見て、打つイメージを膨らませた。

 「元々は大きく曲がって(速さは)緩いイメージだった。高橋が前回のオリックス戦に登板した時のスライダーを見ると小さく曲がるイメージだった」と分析。「打席と映像は全然違うので」と1球で修正し、先制弾につなげた。

 4回先頭では中前打を放ち、2戦連続のマルチ安打。さらに二盗も決めてアピールした。「追い込まれてからファウルで粘って最後にフォークを捉えられた。塁に出れば井口監督も『塁に出たらどんどん走っていくように』と言われている。走ることもアピールになる。続けていきたい」と、納得の表情を浮かべた。

 前日19日の同カード(メットライフ)では4打数3安打1打点。第2打席から3打席連続安打中だったため、2試合をまたいで5打席連続安打の固め打ち。開幕スタメンを大きく引き寄せた。

 井口監督も「翔平(加藤)はここのところずっと調子がいい。外野の中では角中と翔平が一番調子がいい。翔平はいろいろできるし、足もある。引き続きアピールしてくれれば」と高評価。続けて「加藤の1番も考えられる。出塁率の高い選手を1番にと考えている」と語り、1番か2番での起用プランも明かした。

 加藤は試合後の指揮官の選手に対するコメントもチェック。19日の試合で積極性に欠ける打線について「初球が振れていない」と指摘した記事を呼んで反省を忘れなかった。一夜明けての一発は初球からフルスイングしたが故に生まれたものだった。「監督のコメントを見ていて『初球が振れていないことが多い』というのを見た。1番だろうが、2番だろうが、下位打線だろうが、初球からどんどん振っていくスタイルは変えずにやっていきたい」と言葉に力を込めた。

 打率は4割9厘まで浮上した“絶好調男”は最後に「ネットのニュースはよく見るのか?」という記者の質問されると、「ヤフーニュースは好きです」とニヤリ。上機嫌で球場を後にした。

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