【楽天】辰己、引退のイチローから「夢もらった」

スポーツ報知
打撃練習する辰己涼介

 楽天のドラフト1位ルーキー・辰己涼介外野手(22)=立命大=が22日、現役引退を発表したマリナーズのイチロー外野手(45)について思いを語った。

 野球を始めた神戸市立藤原台小1年の時から憧れだった。引退会見の模様は、宿舎のテレビで最初から最後まで見たという。「ファンの方はもちろん、野球を知らない人にも尊敬されるレジェンドだと思う。1回でいいから生で見たかった。実際に会ったり、一緒にプレーすることを目標にしていたので、悲しいです」。

 尊敬する球界のレジェンドがバットを置いた日、辰己はソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクD)に臨んでいた。「9番・右翼」で先発出場も、4回の守りからベンチへ下がった。負傷した訳ではなく、首脳陣の判断。開幕スタメンへ少しでもアピールしたかっただけに、ショックだった。「スキがあることは自覚もしています。スキがあったら通用しない世界。それでは、スタートラインにも立てない。早くスタートラインにしっかり立って、イチローさんの背中を追えるように頑張りたい」。

 目標は大きい。いずれ、少年少女に夢を与える存在になることだ。「イチローさんが、プレーヤーではなくなってしまった。今度は、日本のプロ野球選手や(日本人)メジャーリーガーが夢を与えていく番だと思う。僕も一線級の選手になりたい。僕はイチローさんから、引退の日も夢を与えてもらいました」。走攻守の三拍子がそろったルーキーが決意も新たに、まずは開幕スタメンを狙う。(高橋 宏磁)

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