小山、タイブレークで逆転!悲願の初制覇に前進…第49回日本少年野球選手権大会

スポーツ報知
2回無死満塁の好機に、逆転となる走者一掃の左越え3点適時三塁打を放った小山・高橋

◆第49回日本少年野球選手権大会 ◇中学生の部▽準々決勝 小山ボーイズ14―13愛知小牧ボーイズ=タイブレーク(4日・寝屋川第1野球場ほか)

 中学生の部は3回戦8試合、準々決勝4試合が行われ、小山ボーイズが初出場の愛知小牧ボーイズをタイブレークの末、逆転で下し、悲願の初制覇に大きく前進した。

 一塁ベースで砂ぼこりが上がった瞬間、歓喜の輪が広がった。最初の紀州戦のサヨナラ勝ちに続く、まさにミラクル。小山が驚異の団結力でベスト4に歩を進めた。

 4点差をつけられても、ナインはひるまない。7回、執念で追いついても、タイブレークに突入した8回、愛知小牧に再び3点差をつけられた。「全員でつないでいけば、勝てると信じていました」と、ゲームキャプテンを務めた高橋が皆の思いを代弁した。

 押し出し四球に、普段は守備要員の代打・小倉が適時打、そして、再び押し出し四球で同点にした後、大川の当たりは遊ゴロ。しかし、ヘッドスライディングの手が、いち早く一塁ベースをタッチして併殺崩れとなり、勝利の女神がほほ笑んだ。「絶対にセーフにしようと…。思い切り滑り込みました」と、2試合連続の劇的勝利に大川が声を弾ませた。

 終盤2イニングで奪った8点。7回、貴重な3点三塁打を放った高橋は「全員野球で絶対に勝てる。そう思っていました」と、自信をのぞかせた。星主将ら主力2人を世界大会で欠く中、全員で勝ち取った勝利。昨年の準優勝より大きな勲章が、小山に見えてきた。

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