奈良葛木、競り勝って4強!…第49回日本少年野球選手権大会

スポーツ報知
同点の5回無死、奈良葛城の川西が勝ち越し本塁打を放ち手をたたきながらホームイン

◆第49回日本少年野球選手権大会 ◇小学生の部▽準々決勝 岡崎葵ボーイズ4―6奈良葛城ボーイズ=タイブレーク(3日・南港中央野球場ほか)

 小学生の部は準々決勝4試合が行われ、奈良葛城ボーイズがタイブレークの末、強打の岡崎葵ボーイズに競り勝ち、ベスト4へ名乗りを上げた。

 試合を決めたのは、やはり不動の4番打者だった。大会規定でタイブレークに突入した7回。最初の打者、川西の打球は決勝の中犠飛。この一打が奈良葛城の勢いを呼び、この回一気に3点。その裏、岡崎葵の反撃をかわして、ベスト4進出を決めた。

 「このような緊迫した試合ができ、楽しい気持ちで、打席に立ちました」と、余裕の表情で主砲は振り返った。5回にも左翼手の頭上を越えるランニングホームラン。一度は勝ち越しとなる一打でチームを勇気づけた。

 予選でも3打席連続のランニング弾を放っており、これで4本目。実は週に1度、体幹などを強化するジムに通っている。「足も速くなったし、しっかり打てるようになりました。あのホームランも思った以上に伸びましたから」と、この隠れた努力が熱戦にピリオドを打たせた。

 今までなら追いつかれたり、競り合いになると、チームはひ弱かった。しかし、今はチーム全員が我慢しながら、勝負をものにできるたくましさがある。「優勝したいです」と、川西を始めナイン全員が思いを口にした。第45、46回大会で連覇して以来、3年ぶりの頂点が見えてきた。

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