龍野、鮮やか逆転で4年ぶりの優勝…第5回紀州興紀大会

スポーツ報知
優勝した龍野ナイン

◆第5回紀州興紀大会 ◇中学生の部▽決勝 龍野ボーイズ5―3和歌山有田ボーイズ(7月31日・紀三井寺球場)

 「第5回紀州興紀大会」は、第1回大会の覇者・龍野ボーイズが4年ぶりの優勝。ジュニアの部ではホストチームの紀州ボーイズが頂点に立った。

 傾きかけた流れを、たったひと振りで変えた。龍野は2点ビハインドの6回2死二、三塁、途中出場の植村駿が放った打球は中前へ。「(内野を)抜けてくれ、と思った」。起死回生の2点適時打で息を吹き返した打線は、続く加藤の勝ち越し二塁打など4連打で一挙4得点。一気に逆転し、そのまま頂点に輝いた。

 「昨日の試合でチームに迷惑(バント失敗とエラー)をかけていたので、取り返そうと思っていた」と植村駿。チームは5回にリードを許し、6回の攻撃も無死満塁からスクイズ失敗などで2死に。だが「緊張せず落ち着いていこう」という仲間の助言を胸に、チームの窮地を救う一打を放った。

 投手陣も5回途中からリリーフした三木が打者7人を完全に封じた。鮮やかな逆転勝利に、黒田主将は「試合前から絶対優勝するぞ、と言ってきた。優勝は自信になる」と、笑顔で胸を張った。

 準決勝でも、忠岡に7回に追いつかれながらタイブレークの末に勝利。接戦を制し、頂点に輝いたナインに、古門監督も「準決勝、決勝と諦めない、いい雰囲気だった」と目を細めた。

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