梅雨メバル23・5センチ…岡山・犬山諸島

スポーツ報知
矢部さんが釣った旬のメバル12尾とハネ1尾

 梅雨メバルのベストシーズンに突入した。身に脂が乗って大変おいしく、引きも強い。そんな旬魚を狙って6月20日、岡山・犬島諸島に出掛けた。

 午後7時過ぎに牛窓港を出船。干潮は午後10時37分で、潮位が69センチ(宇野港基準)と低かった。沈み磯狙いで、犬島港の東にある「ペンション前の北のシモリ」に上がった。

 通常、引き潮は北に流れるのだが、この日は反対に流れていた。「よくない潮だ」と思いながら、北側から当たってくる潮を狙ってみた。

 砂浜と平行にリーリングすると、数投目にコンコンとバイト。「居る」と思った瞬間、グーッと重みを感じた。巻き合わせるとキュンキュンと鋭い手応え。22センチの良型メバルをキャッチした。

 連発とはいかずポツポツとヒット。「満ち潮に変わると北向きの本命潮になる」と期待した。

 午後10時頃に潮が変わった。反対方向にキャスト。ウキが15メートルほど手前まで寄ってきた時にゴンと鮮明なアタリが出た。合わせるとギュンと横走りして藻の中に入られた。軽く竿先を曲げてテンションを保った。1分経過しても動かない。ロッドをあおって魚に刺激を与えた。ググッと竿先が引き込まれ、リールのベールを起こして1メートルほどラインを送り込んだ。ベールを戻し、竿を立てながら後ろに倒して寄せてみた。ズズーッとした“竿触”。「よっしゃー、抜けた!」。やや強引に寄せると、よく肥えた23・5センチの“マッスルメバル”が上がって来た。

 午後11時の納竿間際には48センチのハネを追加。結局、3時間ほどで18~23・5センチのメバル12尾(20センチ以上は6尾)とハネ1尾の好釣果だった。

 メバルは生かして持ち帰り、翌日に神経締めをした。冷蔵庫の野菜室で一日寝かせて、魚に多く含まれるうまみ成分の「イノシン酸」を引き出すと一層、おいしくいただける。ぜひ、お試しを。

 今回は「長瀬渡船」(船長携帯090・3177・2610)を利用。渡船料金は1人3500円。(報知APG・矢部 卓)

ライフ

×