大前選手ら9人決勝へ…「第49回報知アユ釣り選手権オーナーカップ」上桂川予選

スポーツ報知
上桂川予選を突破した(前列左から)中辻、小野、高橋、大前、福井、(後列左から)山内、奥田、野口、奥村の9選手

 「第49回報知アユ釣り選手権オーナーカップ」京都・上桂川予選が3日、行われた。123人が参加し、2回戦で全選手中トップ釣果の24尾をマークした大前善彦選手(50)=京都RFC=ら9人が決勝大会(8月3、4日、岐阜・益田川)進出を果たした。※成績はオトリ2尾込み。

 この日の天候は曇り。水位は平水より10センチ高く、濁りはなし。台風7号の影響で2回戦の後半は風が強かったが、幸い大きな影響はなかった。今季の上桂川はアユの生育が良く、18センチ級が多く釣れた。また、亀の甲橋下流などでは群れアユが多く確認でき、これから盛期を迎えるのが楽しみな状況だった。

 1回戦は午前8時頃から2時間行い、6つのブロックから各6位タイまでの合計43人が2回戦に進出。3ブロックに分かれた2回戦も午前11時頃から2時間行い、各ブロック上位3人の合計9人が予選通過を決めた。決勝大会進出者の2回戦での戦いぶりは以下の通り。※選手名下の()内は使用したハリと水中糸。

 【〈2〉ブロック】中辻選手(一角ライト6・5号4本イカリ、ザイト・メルファ複合メタルMH0・05号)は最上流の岩盤で見えアユを狙って13尾。「クジ運も良かった(2番)し、たまたま掛かった」と謙遜だ。4年連続5度目の決勝大会行きを決めた。

 小野選手(秀尖6・5号4本、複合メタル0・05号)は「竿抜けを狙って、ほかの人がやっていないような瀬ばかりを狙った」。9連続ヒットの勢いに乗って11尾で初の予選突破。

 高橋選手(スティング7号3本、複合メタル0・05号)は、深めの瀬を立て竿でオトリを泳がせて10尾をマークした。決勝大会は6年ぶり2度目。「前回は有田川で撃沈(1回戦敗退)。今度は頑張る」と雪辱を狙う。

 【〈3〉ブロック】大前選手(楔6・5号4本、ザイト・フロロ鮎0・2号)は24尾を記録。「瀬落ちの岩盤を止め泳がせのような感じで狙った。良いオトリが来てトントンと連続で掛かった」。3年ぶり5度目の決勝大会。前回はベスト16止まりだっただけに「ベスト8以上が目標」。

 福井選手(一角7号4本、ザイト・メルファ複合メタルMH0・06号)は、瀬を釣り歩いて15尾まで伸ばした。職業は保津川下りの船頭で「川には慣れている。2年連続での上桂川予選からのチャンピンになる!」と意気込んでいた。

 山内選手(一角ライト6・5号4本、ザイト・フロロ鮎0・175号)は、念願かなって初の決勝大会行き。「ベタッとした流れの中で色の良い石を順番に狙っていった。益田川で釣りをするのは初めて」。

 【〈4〉ブロック】奥田選手(スティング6・5号4本、複合メタル0・05号)は、下見の段階で狙いをつけていた瀬と瀬落ちを攻略。「クジ順が良かった(2番)から真っ先に入れた」と笑顔をふりまいた。3度目の決勝大会行き。

 野口選手(一角7、7・5号4本、ザイト・フロロ鮎0・15号)は得意のカミ飛ばしで瀬を攻めた後、「ほかの選手の足場になっていたようなチャラ瀬で3、4つ追加した」と順調な試合運び。決勝大会は初。

 奥村選手(秀尖6・5号4本、ザイト・メルファ複合メタルMH0・03号)は2016年の決勝大会(岐阜・馬瀬川)で8強入りした実力者。「ザラ瀬を引き釣りで狙った。最初の15分で7尾掛かった後に外道が釣れて、40分間ダメだった」。トロ場の泳がせ釣りに作戦変更。プレーオフの末、3年連続の大舞台にこぎつけた。(小谷 竜一)

 小倉吉弘・競技委員長「次第に風が強くなる状況の中、アユの群れを見つけた人を中心に好釣果が挙がった。昨年に続いて上桂川予選を突破した選手の中から決勝大会の優勝者が出ることを願っている」

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