ヒラメ、水温上昇で活性化4キロ超えも!…飯岡沖

スポーツ報知
1.3キロの肉厚ヒラメを釣った鈴木常夫さん(太幸丸で)

 外房の飯岡沖や外川沖で夏のヒラメ釣りが面白い。6月1日の解禁後から順調に釣果を上げている。飯岡港の報知指定・太幸丸では多い人で3~5尾とコンスタントな釣果を記録すると、6月30日には7~10尾と爆釣した。今月に入るとシケの日が多くなり、出船も限られているが、4・6キロの良型も上がった。これから水温上昇とともにヒラメの活性も上がり、数釣り、大型ともに期待できる。

 飯岡港を午前4時30分に出ると実川浩司船長(46)は、飯岡沖へと船を進めた。飯岡沖の広範囲で順調に食っているヒラメは、1キロから2キロ級が主体だが4キロオーバーも狙える。

 食いがよくなったのは、午前10時を過ぎてから。右舷胴の間の牛久市の和井田行美さん(68)は、0・3キロ前後の小型ヒラメを上げたが、「大きくなれよ」とリリースした。するとすぐに“恩返し”がきた。次の投入で竿先が振れた。食い込みを待って大きく合わせると、竿先が海面に引き込むほど竿がしなった。上がったのは、1キロ級だった。「最初のアタリから素直に食ってきましたね。1キロ級でも、釣りごたえを味わえれば十分です。やっと食いが良くなっきたかな」と言う。香取市の渡辺巽さん(69)も1キロ級のヒラメを掛けた。「前アタリから食うまで、少し待つ間があったが、ヒラメらしい理想的な食い込みを見せました。食わせるまでが面白いですね」と笑顔を見せた。

 船首側では成田市の鈴木常夫さん(60)もこのチャンスタイムを逃さず、この日トップの4尾目を掛けた。小型は放流し、0・8~1・3キロを3尾キープした。鈴木さんは市販の仕掛けの捨て糸を30センチに切り詰めていた。「今日は船を横流しで釣るので、オモリを引きずって、確実にイワシを海底付近に泳がせました。船の流れが遅めで根掛かりもないので、波でオモリが時々浮く程度に道糸を出して見ました」と話す。ヒラメを手に「厚みがありますね。イワシの群れがこれだけいれば、餌をたっぷり食えますからね」と海を見つめた。

 太幸丸では、6月1日の解禁からトップが3~5尾と安定して食っていた。同30日には0・5~2・5キロを7~10尾と好釣果を出した。7月8日には4・6キロの良型も釣れている。実川船長は「今はベイトの反応など見ながら流しています。表層の群れや根周りに出る反応にもヒラメは付いているようで、広範囲で食って来ます。連日順調にアタリがあるので今後も期待できますよ」と自信を見せた。(田中 清)

 ◆めも 近況、乗合船は、飯岡港太幸丸(TEL0479・63・1902、HPはQRコード参照)。乗合船は午前4時30分出船。料金は餌、氷付きで1万2000円。

 このほか以下の船宿からも乗合船が出る。

 外川港大盛丸(TEL0479・23・3362)

 網代港森竜丸(TEL0557・68・1477)

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