涼しい芦ノ湖のワカサギが熱い…湖尻AFCおおばで限定ワカサギランチも

スポーツ報知
平田さんはワカサギを9尾掛けで上げた(芦ノ湖で)

 夏はワカサギと遊ぼう! 神奈川・芦ノ湖でワカサギが釣れだした。昨年は開幕が8月下旬にずれ込んだが、今年は7月6日にスタート。湖尻の報知指定・AFCおおばから出た釣り人が、湖尻湾を中心に狙い600尾台を記録している。サイズは6~10センチで昨年より大きめ。芦之湖漁協組が今年3月から5月に3億粒のふ化放流を行っている。湖面を渡る涼風を受けながらのワカサギ釣りは最高だ。

 湖面を渡る風が心地いい。この日、東京の最高気温は34度。しかし、芦ノ湖は27度。しかも、涼風が吹き抜ける。ボートに乗っているだけで、もう天国だ。

 AFCおおばの平田英二さんと試し釣りをした。釣り場は、湖尻にあるAFCおおばの桟橋からおよそ200メートルほど。こんな近場でワカサギが食ってくる。水深は11メートル。「ワカサギの群れが浮いているので、底より上を狙ってください」と、平田さんのアドバイスをもらって仕掛けを投入する。10メートルほど沈めたところで仕掛けを止める。すると、すぐさま竿先が揺れ始めた。ワカサギのアタリだ。

 「こっちも来ましたよ」。平田さんがリールを巻いてくると、ズラズラと多点掛けで上がってきた。9尾掛けだ。目の前の竿も穂先が激しく揺れている。「あまり欲張ると、ニジマスに横取りされますよ」と平田さんに言われて、あわててリールを巻く。ワカサギの魚影が見えてきた。1尾、2尾、3尾…。なんと14本バリに11尾掛けだ。

 サイズは7~8センチが主体。群れによっては、6センチ級の小型ばかり食ってくることもあったが、10センチ級も交じっている。「昨年は魚が4センチ前後と小さかった。しかし、今年はもう7~8センチ級が中心なので、これからも期待できそう」と平田さんは見ている。さらに神奈川県の調査によると、今年の芦ノ湖はワカサギの餌となるプランクトンが多いという。餌が十分なら、これからの成育にも期待がかかる。

 湖尻湾でワカサギ釣りが始まったのは7月6日。この日に100尾釣れると、8日には320尾、15日にはカラバリと紅サシ餌を併用して、623尾を記録した。ワカサギの食いがいいのは朝方だ。芦ノ湖では日の出1時間前から釣りができるが、ワカサギが活発に餌を食うのは午前9時ごろまで。しかし、日中も群れが断続的にまわってくるので、粘ってみるのもいい。芦ノ湖では餌を付けないカラバリで釣れるので、初心者にはぴったり。もうすぐ夏休み、家族連れでワカサギ釣りを楽しもう。(高田 典孝)

 ◆めも ワカサギ釣りの近況、ボートは湖尻AFCおおば(TEL0460・84・8984)。手こぎボートは2人乗り半日3000円、一日3500円。3人乗り半日3500円、一日4500円。エンジン付きボートもある。入漁料は大人1300円。中学生以下無料。貸し竿は1本1000円。仕掛け、餌常備。

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