アユ渇水でも良型22・5センチ…和歌山・貴志川

スポーツ報知
和歌山・貴志川で釣れた良型アユ。10月末までと釣期が長いので今後も楽しみだ

 和歌山・貴志川は、高野山麓の花坂から海南市に流れる中規模河川。おいしいアユが育つことで知られる。漁協がアユ釣りに対して熱心で稚魚放流量が多く、天然遡上もあって10月末まで友釣りができる。

 また、川沿いの道から様子が見やすくアユを確認できる。足場が良いのもありがたい。

 おいしいアユが食べたくて24日、出掛けてみた。

 川はかなりの渇水。カミからシモに川を見ながら下ると、石の色が良い所と曇っている所があり、場所選びが釣果を分けそうだった。

 最下流まで見てから戻り、オトリ店の前が駐車場で川に下りやすい「今西」で釣ることにした。

 竿は8・1メートル。あちこちで石が頭を出しているザラ場で、底石は磨かれている。養殖オトリは元気が良く、竿を立てて自由にさせると、石の向こうでギラギラーッと掛かり、シモの瀬に突っ走った。「大きい」。浅場でも太いアユが掛かってきた。目測20センチオーバーで、よく肥えている。

 頭上に枝が張りだして取り込みにくかったが、オトリを自由に泳がせるとよく掛かった。正午前までに13尾も釣れ、22センチを超える良型もいた。

 「この渇水でこれだけ釣れたら」とルンルン気分だったが、そこまで。次に入った堰堤(えんてい)下はアオサが生えて石はボケボケ。1時間やっても釣果ゼロ。

 その後も下りやすい所は水遊びをしている人が居て釣れず、石の色が良い場所は下り口が厳しかったりした。

 午後3時までに5尾追加し、合計18尾(13~22・5センチ)でギブアップ。

 帰りに上流の浅場で大きな群れアユの塊を見た。水況が良くなれば楽しみだが、この日は厳しい一日だった。

 問い合わせは「貴志川漁業協同組合」(TEL073・495・2114)へ。日券2160円、年券1万800円。(報知APG・大西 満)

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