弥生丸、アジ30センチ超え 31日までファミリー船…保田沖

スポーツ報知
30センチオーバーのアジを上げた小菅綾香さん(弥生丸で)

 さあ、夏休み。行楽イベントに手軽に楽しめる半日船で沖釣りデビューだ。内房・保田港の報知指定・弥生丸では、8月31日まで期間限定の予約制でファミリー乗合船を出している。午前と午後に出る半日船で、釣り時間は4時間と短く初心者や家族連れでも手軽にアジ釣りが楽しめる。アジのほかにもサバやマダイ、クロムツなど多彩な魚が食ってくる。

 ファミリー船の朝はゆっくりだ。保田港に午前7時30分集合で8時出船。通常の乗合船より2時間遅い出船だ。釣り時間は4時間と短いが、釣り場は目の前。航程10分ほどで到着するので、たっぷり遊べる。網代竜弥船長(42)の「水深25メートル。底から5メートル付近に反応があります。始めてください」の声で釣り開始だ。まずは浅場を狙った。

 友人と来た成田市の小菅綾香さん(28)は、手ぶらで乗船。おしゃべりしたり、風景を楽しんだりと初めての船釣りを楽しんでいた。浅場で食ってきたのは、ソウダガツオやサバだった。どちらも引きは強烈。引き味を楽しむのなら十分だ。しかし、保田沖で釣りたいのはアジだ。ここで釣れるアジは幅広で、脂の乗りも抜群なのだ。

 程なくして水深80メートルの深場へ移動。網代船長が指示したタナまで仕掛けを下ろし、コマセをまく。仕掛けがなじむと同時に強い引きが竿をギュンギュンと曲げた。小菅さんは慌てた様子で竿を手に取り、リールを巻き出す。しかし、強烈な引きに「重い」と思わず声がもれた。

 水深80メートルの海底から懸命にリールで巻き上げる。水面に現れたのは、30センチを超えると思われる大アジだ。ここは慎重にタモ網ですくい上げる。「アジってこんなに引くの!? ソウダガツオやサバより引きが強く、何か違う魚なのかと思いました」と強い引きに驚きながらも、会心の1尾に満足そう。その後も順調に良型を釣り上げ「帰ったらアジのお刺し身とサバの味噌煮を作ります」と笑顔を見せた。

 保田沖のアジは好調だ。弥生丸の通常乗合船では、7月25日の午前船で22~38センチを20~61尾と爆釣した。そのほかの日も多い人で30尾オーバーと順調な食いを見せている。魚影はかなり濃いのでファミリー船でも十分楽しめる。網代船長は「アジを中心に狙い、マダイやアマダイ、クロムツなども交じります。また通常乗合船かファミリー乗合船のどちらかで出るため、早めの予約をお願いします」と話した。(田中 清)

 ◆めも ファミリー船の近況、問い合わせは、保田港弥生丸(TEL0470・55・0747、ホームページはQRコード参照)。ファミリー船は8月31日まで。予約限定。午前船は8時出船、正午帰港。午後船は13時30分に出船、17時30分帰港。料金は大人(高校生以上)5500円。子ども(小、中学生)4000円。小学生未満は無料。ともに餌、コマセ、氷付き。子供だけの乗船はできない。竿、リール、ビシ道具の無料レンタルあり(紛失の場合は実費負担)。通常の半日アジ船も出る。

 このほかのファミリー向けの乗合船は以下の船宿から出る。

 大原港松栄丸(TEL0470・62・0571)。8月31日までサビキ五目船(正午出船で実釣約3時間)。

 羽田伝寿丸(TEL03・3744・5266)。半日アジ船。

 金沢八景弁天屋(TEL045・701・9061)。半日アジ、半日キス船。

 走水港関義丸(TEL046・841・7154)。半日アジ船。

 片瀬港島きち丸(TEL0466・25・9642)。ライトタックルのルアー船、半日キス船。

 網代港森竜丸(TEL0557・68・1477)。実釣約3時間の半日五目釣り船。

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