【藤原義雄の南紀直送便】暑い時期は夜釣りがオススメ

スポーツ報知

 異常な暑さが続いた今年の夏。立秋が過ぎたとはいえ、まだこの暑さでは昼間の磯釣りは厳しい。いっそ、夜釣りはどうだろうか。強烈な暑さはなく、風が吹けば快適。また、餌取りもほとんどいない。電気ウキの光がユラユラ揺れた後に竿先をひったくるアタリが、何とも痛快。暑さを吹っ飛ばしてくれる。

 磯の夜釣りといえば、狙いはイサギと良型グレ。さらに、南紀では警戒心を解いた大型イスズミやコロダイ、タマミが頻繁に当たってくる。引きが強烈でファイトしまくってくれる。

 そんな魚も捕れるタックルで臨みたい。竿は2号以上で長さは5メートルか5.3メートル。リールは4000番か5000番。道糸はナイロン4号。ハリスはフロロ4号。ウキ(円すいウキ)は中通しの電気ウキで3Bか5B。ハリも光を放つものがいいだろう。私は、がまかつの「夜釣り王」を使用する。イサギだけでいいのならワンランク落としたタックルでも可能だ。

 暗い中での釣りなので、より安全に。釣り座の足元に「ここから先は危ない」という意味の目印としてケミホタルの大を置いておくと安心だ。釣りに関しても、できるだけトラブルが起こらないような段取りをしておくこと。刺し餌をハリに付けるとき、電気をつけなくてもスッと付けられるように刺し餌入れの中にケミホタルを入れておくと便利だ。また、ヘッドライトと携帯用のライトも用意しておこう。

 仕掛けのトラブルで多いのが、穂先の糸絡みだ。なるべく竿を立てないようにしよう。道糸はスプールいっぱいには巻かないこと。少なめにしておくとラインがパラパラと出ていかない。最後は一番肝心な注意点。ハリスを1ヒロ半までに短くしておくこと。仕掛け回収時にハリが磯に掛かったりしにくく、竿を立てずに回収できるので穂先の糸絡みがない。これでばっちり!

 ※毎月第1火曜日に掲載。

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