ヒラメ解禁!片貝沖で12尾、3・5キロも

スポーツ報知
2.6キロの良型ヒラメを上げた大宮次夫さん(源七丸で)

 外房・片貝沖の一部海域で、ヒラメ釣りが8月1日から解禁になった。片貝港の報知指定・源七丸の乗合船では、初日(1日)から3・5キロの良型が上がり、好調なスタートを切った。その後も良型交じりでトップが7~12尾と好釣果を上げている。夏は黒潮の影響で潮が澄み、水温が安定するのでヒラメの活性が高くなることが多い。水深25~30メートルの浅場を狙うので、初心者にもお勧めだ。

 源七丸は、台風13号が通過した片貝沖へ繰り出した。松井克仁船長(68)は、シケ前まで好調に釣れていた水深25~30メートルのポイントへ船首を向けた。「水深26メートルです」のアナウンスで、釣り開始だ。

 餌のイワシをそっと船べりから海に放し、リールのクラッチを切るとオモリに引かれ海底へと向っていく。底立ちを取り、竿を持ってアタリを待つ。すぐにイワシが暴れだし、クンと小さくアタリが来た。竿をゆっくりと誘い上げると、同時に竿先をバタバタと叩く様に引き込んだ。「ヒラメ40」と言ってヒラメが食い込むまで待つが、それを待つ間もなく竿先が水面へ引き込まれた。竿を立てリールを巻き出すと、ヒラメは海底から引き上げられまいとグイグイと引く。水面に現れたのは1キロ級だったが、強い引きが楽しめた。

 右舷胴の間では、川崎市の潮田喜義さん(76)が好調だった。後半、漁礁を狙っていると、ヒラメのアタリがあった。しかし、根掛かりしたのか仕掛けが上がらない。道糸を緩めたり張ったりを何度か繰り返しながら根掛かりを外し、ヒラメを漁礁から引っ張り出した。何度か強い引きをかわし、水面に姿を現したのは2キロ級の良型だった。「漁礁での釣りに根掛かりは付きもの。怖がって底を切り過ぎては釣れない。こまめなタナ取りでタイトに攻めないとね」と話す。潮田さんは、2キロ級を2尾連続で上げるなど、取材日トップの7尾釣った。

 この日の大型を上げたのは、左舷胴の間に釣り座を構えた川口市の大宮次夫さん(66)だ。強いアタリがきて、走るような引きを楽しみながら2・6キロのヒラメを上げた。「青物のように一発で食って来ました。浅場で泳ぎがいいのも夏のヒラメならではですね」と、笑顔を見せた。

 源七丸では1日の解禁日に3・5キロの良型を上げた。11日には0・3~2・6キロを1~7尾、13日には0~12尾と好釣果を上げている。サイズは1~2キロ級が主体だ。松井船長は「片貝の北部が解禁になり、好調に食っています。夏は水温が安定し潮も澄むため、ヒラメの活性が高く、10尾超えも十分狙えます」と自信を見せた。(田中 清)

 ◆めも ヒラメ釣りの近況、乗合船は、片貝港源七丸(TEL0475・76・2002)。乗合船は午前4時集合。料金は餌、氷つきで1万2000円。

 このほか以下の船宿からも乗合船が出る。

 外川港大盛丸(TEL0479・23・3362)

 飯岡港太幸丸(TEL0479・63・1902)

 網代港森竜丸(TEL0557・68・1477)

 また、平潟港第3隆栄丸(TEL0293・46・2133)では、スロージギング船で、古宇港吉田丸(TEL055・942・2565)では、午前根魚五目船で狙える。

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