明石のマダコ良型1・1キロ…兵庫・東二見

スポーツ報知
粘った末に1キロ超の良型マダコを釣り上げた福本さん

 シーズン終盤を迎えて良型が増えてきた「明石ダコ」。本紙野球評論家で、マダコ釣りが大好きな報知フィッシングクラブ・アドバイザリースタッフの福本豊さん(70)と10日、兵庫・東二見の報知FC「岩澤丸」に釣行。1キロ級の良型を仕留め、貧果に終わった2か月前のリベンジに成功だ。

 合わせが決まり、重みがグーッと手元に伝わる瞬間が、マダコ釣りのだいご味だ。重ければ重いほど期待が増す。良型の目安は1キロ超。シーズン終盤になれば2キロ、3キロといった超大物にお目にかかれるチャンスもある。

 午前4時45分に出船。10分ほどで最初のポイントに着いた。水深は13メートルほど。スナップに3・5号のエギを2個付けて40号のオモリで沈めた。着底後はエギが底から離れない程度に道糸を張ったり緩めたり。この動作が誘いになる。

 しばらくして、穂先がグーッと水面に引っ張られた。テンションを緩めないように注意しながら、一呼吸置いて竿全体を跳ね上げるように合わせた。「おっ、手応えある」。200グラムほどの小型だが、この日の第1号をゲット。直後に同型を連発した。周りでも頻繁にマダコを取り込む姿が見られた。

 朝日がしっかり昇る頃、マダコの活性は落ち着いた。隣の福本さんも数匹、釣り上げていたが、まだ型には納得していない様子。エギの色を替えたり、大きさの違うエギ同士を組み合わせて動きに変化をつけたり、あの手この手を繰り出していた。

 その執念が実った。午前10時過ぎだ。「大きいで!」。福本さんがリールを巻く手に力を込めた。竿がグーンとしなる。水面に大きく腕を広げながらマダコが現れた。1・1キロの良型だ。「粘り勝ちやね」。さすが世界の盗塁王。研究と努力で1065個もの盗塁を積み上げた片鱗を垣間見た。

 次第に潮が速くなり、午前11時過ぎに沖上がり。釣果は結局、福本さんが1・1キロまでを5匹で記者は950グラムまでを8匹。ちなみに2か月前は福本さんが700グラムまでを4匹で記者が400グラム級を2匹。数も型も納得だ。一方、この日の竿頭は20匹。状況に合わせてエギとテンヤを併用した人が、数を伸ばしていた。

 大型マダコ狙いは今がチャンス。9月に入ればノマセ釣りでの青物狙いにターゲットが切り替わる。(小谷 竜一)

 ◇問い合わせ 「岩澤丸」(TEL078・942・1889または080・1491・9590)へ。午後7時まで。ホームページあり(「岩澤丸」で検索)。

 ◇料金 乗合船の料金は1人6000円(テンヤ用の餌付き)。

 ◇時間 現在は午前4時半過ぎ~正午頃(潮や天候、時期によって変更あり)。

 ◇その他 LINE@会員、メール会員を募集中。詳細はHP参照。

ライフ

×