美形アユ堪能…奈良・高見川

スポーツ報知
掛かったアユをタモで受ける野田さん

 奈良県東吉野村を流れる高見川はダムのない一級河川。ここ数年は「アユがよく釣れる川」として人気が上昇している。がまかつフィールドテスターの上谷幸人さん、野田雅司さんと9日、出掛けた。

 午前10時、釣り場としては最下流の中黒地区にある「弁天橋」下流に入川。人気ポイントで、野田さんが以前に3ケタ釣りをした場所でもある。

 上谷さんと野田さんは下流、私は入川道のすぐ前からスタート。駆け上がりの小石に付いているアユを狙った。

 オトリの鼻先を上流に向けて放し、糸を張ると一直線に川を横切ってポイントへ。少し糸を緩めて自然な泳ぎ方をさせると、一気に目印が上流に走った。2尾のアユが絡み合いながら今度は下流に。グッと腰を落とし、竿の角度を整えて慎重に引き抜いた。20センチほどの美形アユだ。

 それをオトリに右岸のチャラ瀬を狙った。“ここなら”というポイントでは追いがなく、釣り荒れの様子。2時間ほどで野田さんは15尾、上谷さんは11尾、私は7尾の釣果だった。

 昼食後は同じ中黒地区の「やん茶庵」(TEL0746・42・0890)前で1時間ほど竿を出し、野田さんと上谷さんの2人で17~21センチを合計30尾、釣った。

 野田さんは「広角に泳がせる面の釣りではなく、ピンスポットで狙いを定めて、どんどん歩いて追い気のあるアユを探すこと」と釣果アップのコツを教えてくれた。

 また、やん茶庵の店主、大丸仁志さんは「ここ数年の好調は、漁協の積極的な取り組みが実ったもの。放流アユのブレンド(海産1000キロ、人工産300キロ、湖産400キロ)や河川の整備など、今後も釣り人に喜んでもらえることをしていきたい」と、意気込みを披露してくれた。

 この日は釣り荒れ気味でも数釣りを楽しめた。高見川は26日に網が解禁されるが、友釣り専用区は2か所ある。9月末まで大型の数釣りが望めるだろう。

 問い合わせは前述の「やん茶庵」へ。日券3000円、年券1万円。女性、70歳以上は年券が半額。

(報知APG・峰松 茂美)

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