まるでイシモチ、鋭いアタリと強い引き…木更津沖でシロギス108尾

スポーツ報知
20センチ級のシロギスを上げ笑顔の堀内やす子さん(三河屋で)

 東京湾でシロギスが順調に釣れている。土、日曜と祝日限定で乗合船を出している東京・東品川の報知指定・三河屋では、木更津沖を狙い、トップが100尾超えを記録している。水深16メートル前後の浅場に群れが回遊、良型主体で食っている。夏から秋はシロギスの最盛期。竿先を引ったくるような鋭いアタリとガクガクと強い引きで走る大型が釣り人を楽しませている。

 江戸前の良型シロギスを求めて、東品川の桟橋から河岸払いした。船は一路、木更津沖へ。海に出ると涼しく乾いた風が吹き、高く澄み渡る空が広がった。秋の訪れを感じるが、海水温は25~26度台とまだ夏だ。活性の高いシロギスは、水深16メートル前後のポイントに群れが集まっている。

 例年、夏は仕掛けを入れるとすぐにピンギス(1~2年魚)のアタリがプルプルと来るのだが、今年は少し違った。最初からガンガンと竿先を引ったくるような強い引きが竿先を襲う。丸々とした20センチオーバーの良型が食ってくるのだから、よく引くわけだ。船のあちらこちらから「大きいね、よく引くね」と声が聞こえる。

 左舷胴の間では、友人に誘われ乗船した荒川区の堀内憲一さん(57)、やす子さん(62)夫妻が並んで竿を出した。序盤に憲一さんが26センチの大型を上げると、すぐにやす子さんも20オーバーを釣った。久々のシロギス釣りにやす子さんは「(仕掛けを)投げられないから、船下を釣りました。掛かるとよく引くからすぐにわかりますよ」と話し、11尾の釣果にも満足した様子。

 右舷船首近くに席を構えた墨田区の高橋良克さん(70)は、序盤から順調に数を伸ばし、この日トップの103尾を記録した。高橋さんは「今年は型が良く20~25センチ級が7割以上、ピンギスは交じる程度。長年シロギス釣りをしているが、こんな年は初めてですよ。20センチ級が2尾掛けで来ると、まるで良型イシモチが掛かったように走るので驚きだよね」とうれしそうに話した。

 三河屋では土、日曜と祝日に乗合船を出しいる。8月5日には14~24センチを18~108尾。同19日にはトップが103尾とまたも束(100尾)超えを記録した。50~80尾を釣る人も多い。渡辺正夫船長(61)は「釣り場は広く、今後も数釣り、型狙いともに期待できます。暑さもやわらぎ、釣りやすいシーズンが始まりますよ」と言う。秋に向けてさらに調子を上げていきそうな勢いだ。(田中 清)

 ◆めも

 シロギス釣りの近況、問い合わせは、東品川三河屋(TEL03・3471・3454、HPはQRコード参照)。乗合船は土、日曜と祝日限定で予約制。希望で平日は仕立船が出る。午前7時集合。料金は餌、仕掛け1セット付きで8800円、貸し竿は無料、貸しライフジャケットあり。宴会が楽しめる屋形船もあり、仕立船(15人以上)と少人数でも参加できる乗合船の2種類ある。

 このほか以下の船宿からもシロギス乗合船が出る。

 飯岡港大幸丸(TEL0479・63・1902)

 金沢八景弁天屋(TEL045・701・9061)

 片瀬港島きち丸(TEL0466・25・9642)

 茅ケ崎港ちがさき丸(TEL0467・86・1157)

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