絶対王者、焦ってもV7!報知フィッシングフェスタ「ワカサギ大会」

スポーツ報知
総重量1898グラムで7連覇を果たした本間さん(AFCおおばで)

 2日、報知フィッシングフェスタの釣り大会が茨城・波崎港の信栄丸と神奈川・芦ノ湖のAFCおおばで行われた。AFCおおばのワカサギ大会では、御殿場市の本間博文さんが1898グラム(総重量)で7連覇を果たした。

 やはり「絶対王者」は強かった。本間さんは、AFCおおばのワカサギ釣り大会では、昨年まで6連覇。今年もその地位は盤石だった。本間さんが検量所に持ち込んだワカサギの総重量は1898グラム。2位に400グラム以上もの差を付けた。

 今年も余裕の勝利かと思ったが、「今回はあせった」と本間さんは振り返る。競技開始とともに向かったのは、前日の試し釣りで調子がよかった箱根園。しかし、いざポイントに入ってみると、様子が違った。「小さい群れしかいなかった」(本間さん)。10センチ級の良型が食ってくるものの、数は伸びない。「余裕で2000グラムぐらいは釣れる見込みだったので、さすがにあせりました」と本間さん。

 しかも、競技開始とともに降り出した雨は、激しさを増していった。しかし、追い込まれた状況でこそ、力を発揮するのが絶対王者だ。ハリの大きさを2・5号から2号へ小さくして、オモリも3号から2号、時には1・5号の軽いものを使い、極力群れを散らさないようにした。「オモリを底に着けてしまうと群れが散るので、オモリが着かないように気をつけました」と言う。すると、食いは一気によくなった。こうなると、いつものペース。クーラーボックスの中は、ワカサギであふれ、7年連続12度目の栄冠を勝ち取った。

 芦ノ湖のワカサギは今季絶好調。AFCおおばの目の前に広がる湖尻湾のほか、箱根園や九頭竜でも釣れている。8月中旬には、AFCおおばから出た釣り人が1450尾の大釣りをしている。今大会でも9位までが1000グラム超えを記録した。しかも10センチ級の良型が食ってくるのが特徴だ。AFCおおばの平田英二さんは「魚影の濃さは抜群。良型が交じるので、引きもいい。今なら餌がいらないカラバリ仕掛けで釣れる」という。芦ノ湖のワカサギは、家族やグループで楽しむのにぴったりだ。(高田 典孝)

 ◆めも

 ワカサギ釣りの近況、ボートは湖尻AFCおおば(TEL0460・84・8984、HPはQRコード参照)。手こぎボートは2人乗り半日3000円、一日3500円。3人乗り半日3500円、一日4500円。エンジン付きボートもある。入漁料は大人1300円。中学生以下無料。貸し竿は1本1000円。仕掛け、餌常備。

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