ヒラメ開幕、外房・太東沖でトップ6尾

スポーツ報知
初のヒラメに大喜びの山崎友輔さん(松栄丸で)

 外房・太東沖でヒラメ釣りが、9月1日から一部海域で解禁した。例年より1か月早い解禁だ。大原港の報知指定・松栄丸の乗合船では、良型主体で食いは活発、トップは6尾を記録している。その後シケの日が多く出船は限られているが、魚影は濃いようで食いは順調だ。今後は大型も期待できる。

 大原港を出て1時間20分、太東沖の釣り場に到着した。中井一也船長(57)は、釣り開始時間の午前5時30分が来ると同時に「始めて下さい。水深40メートルです」と釣り人にゴーサインを出した。最初にヒラメを手にしたのは、左舷船首から2番目に席を構えた船橋市の鹿野晃正さん(47)だ。2回目の流しで、1キロ前後を上げた。最初のアタリから竿に乗るまでが速く、活性の高さがうかがえる。自製の仕掛けでその後も順調に食わせ、この日トップの5尾を上げた。

 左舷胴の間では、会社の同僚2人と並んで竿を並べた袖ケ浦市の山崎友輔さん(36)が、初挑戦のヒラメ釣りを楽しんでいた。まず1・5キロ級を上げると、またすぐに同型を食わせた。「竿掛けに竿を置いていたら、一気に引き込まれました。急いで竿を持ち巻き上げると、重かったですよ。それが連続して釣れたのだから良かったです」とうれしそうに話した。

 右舷船首では、世田谷区の斉藤光俊さん(69)が、基本通り竿を手に持ちヒラメからのシグナルを待ち、2キロ級を上げた。「食い込むまで時間が掛かったね。ヒラメ40とまではいかないが、合わせのタイミングまで時間があったね。アタリはいろいろだよ」とヒラメとの駆け引きを楽しそうに話す。

 これまで大原地区のヒラメ解禁は10月1日だった。しかし、「ほかの地区が早くから解禁しているので、今年から太東沖の一部海域を9月1日から解禁しようということになった」と中井船長は説明する。松栄丸では1日に0・7~2・1キロを0~6尾、翌2日には0・8~3・5キロを1~5尾と好調なスタートを切った。取材日も2キロ級が釣れたが、同じポイントを流した僚船では5キロや7キロが上がった。中井船長は「ヒラメは脂が乗っています。今後は10月の全面解禁で釣り場も広がりポイントも増えます。またイワシの群れが入れば、渡りの大型も狙えますよ」と自信を見せた。(田中 清)

 ◆めも ヒラメ釣りの近況、乗合船は、大原港松栄丸(TEL0470・62・0571、HPはQRコード参照)。乗合船は午前4時出船。料金は餌、氷付きで1万2000円。女性、中学生以下は割引あり。乗合船は人数制限あり。要予約。

 このほか以下の船宿でも乗合船を出す。

 外川港大盛丸(TEL0479・23・3362)

 飯岡港太幸丸(TEL0479・63・1902)

 片貝港源七丸(TEL0475・76・2002)

 網代港森竜丸(TEL0557・68・1477)

 古宇港吉田丸(TEL055・942・2565)

 平潟港第3隆栄丸(TEL0293・46・2133)では、スロージギングで狙える。

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