カワハギ、洲崎沖で良型連発!栄ノ浦港・早川丸 トップ41尾

スポーツ報知
26センチの大型を上げた戸井田秀幸さん

 南房・洲崎沖でカワハギ釣りが面白い。栄ノ浦港の報知指定・早川丸の乗合船では、連日のように20センチ前後の良型がそろい、26センチの大型も姿を現している。釣り場は水深15~30メートルの浅場なので、竿を絞り込む引き味も満点だ。11日にはトップ41尾と好釣果を記録している。これから水温が下がれば、群れが固まってさらに数も伸びそうだ。

 早川丸は栄ノ浦港を出航すると、ものの10分ほどでスローダウンした。早川元樹船長(40)は船を止めると「はい、いいですよ。水深15メートル」と釣り開始を告げた。洲崎沖は根と砂地の入り交じった釣り場で、カワハギのパラダイスだ。仕掛けの着底と同時にフワフワと踊らせ、竿先をピタッと止める。するとコツとアタリが。聞き上げるとコンコンと竿先を引き込み、すぐにガツガツと強く引いた。カワハギ特有の鋭角的な引きが竿を襲う。巻き上げ中もガンガンと叩くような引きを見せ、楽しませてくれたのは20センチ弱。まずまずの1尾だ。

 右舷船尾では、八千代市の土橋芳明さん(45)が開始10分少々で20センチオーバーを掛けた。竿で細かく仕掛けを揺すり、タタキを入れ餌を踊らせて食わせた。「着底後にまず中オモリを使って仕掛けを寝かせ、たたいて誘い、仕掛けを引き起こしながら食わせました。カワハギは動く餌に反応しますからね」と会心の1尾に満足げな表情を見せた。

 左舷船尾では、船橋市の戸井田秀幸さん(54)が26センチの大型を上げた。仕掛けを少し投げて広く探っての1尾だ。「シーズン初めは単発が多いですが広く誘うと、良型が食いますからね。これはお刺し身サイズですよ」と大型を手にうれしそう。

 この日トップは、14尾の白石市の浅井孝佳さん(54)。前半はアタリが来ても、抜けやバラシが目立った。しかし、中盤から仕掛けを替えると、確実にアタリを取りだした。「ハリを7号から7・5号にサイズアップしました。反応があったら少し食い込む時間を与えると、口の奥にガッチリと掛かるようになりました」と話す。

 早川丸では9月1日からカワハギ船を開始。初日に17~26センチで6~24尾を記録すると、11日にはトップ41尾。13日には多い人が31尾と好釣果を出している。早川船長は「今は根付きの良型主体で食っています。水温はまだ24度と高いが、21度を切る10月中旬から下旬には群れが固まり、数釣りの季節が始まります。また冬には肝も大きくなり、楽しみ倍増ですね」と話した。(田中 清)

 ◆めも カワハギ釣りの近況、乗合船は、栄ノ浦港早川丸(TEL0470・29・1095)。乗合船は午前5時30分出船。料金は氷、アサリのむき身餌付きで1万円。

 このほか以下の船宿からも乗合船が出る。

 金沢八景弁天屋(TEL045・701・9061)

 片瀬港島きち丸(TEL0466・25・9642)

 茅ケ崎港ちがさき丸(TEL0467・86・1157)

 伊東港はるひら丸(TEL0557・37・4250)

 ◆カワハギ釣りのタックル ▽竿…1・8メートル前後の先調子タイプの専用竿が向く▽リール…小型両軸受け型▽道糸…PE0・8~1号▽仕掛け…幹糸はフロロカーボン3~4号、ハリスはフロロカーボン2~3号6センチ前後、ハゲバリ4~6号か丸セイゴ、カイズ7~8号などでハリ数は3本▽オモリ…25~30号▽餌…アサリのむき身。

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