中型でも楽しめる引き、マアジ31尾…福井・仏谷

スポーツ報知
福井・仏谷の児島イカダでマアジ釣りを楽しんだ小谷記者

 食欲、芸術…いや、やっぱり釣りの秋! 暑さを気にせず快適に外で過ごせる季節が、やって来た。福井・小浜市仏谷の報知フィッシングクラブ「奥城丸渡船」に9月27日、釣行。イカダで、のんびりマアジ釣りを楽しんだ。

 古来、「御食国」(みけつくに)として豊富な海産物を朝廷に納めていた若狭地方。その中心地、小浜湾に面する仏谷には児島、萩ノ下、双児島の3か所にイカダが設けられている。中でも双児島イカダでは30センチを超える良型マアジが釣れ、人気がある。ただし、水深があり、波が高いときには“酔う”場合もあるので、やや上級者向きだろう。今回は港から近い、浅場の児島イカダを選択した。

 午前5時半に出港。わずか5分で到着した。薄暗い中、ランタンの明かりを頼りに釣り座を整理し、仕掛けをセットした。

 まき餌カゴにアミエビを詰め、一番下のオモリから水中へ。水深は10メートル弱。着底後、すぐにリールのベールを戻して5秒ほど静止。アタリがなければ、竿を大きくしゃくって、また静止。ほぼベタ底に狙いを定めて反応を探った。

 10センチ以下の豆アジが数尾、釣れたが物足りない。「こんなはずでは…」と思案していた午前8時過ぎ、竿がいきなりガンガンガンと波打った。期待しながら仕掛けを巻き上げると20センチ級の中型マアジが現れた。このサイズでも引き味を楽しませてくれるのが、アジの良いところだ。

 午前10時頃、待望の時合いが到来した。仕掛けが着底すると、すぐにアタリ。竿をゆっくり立て、リールを少しずつ巻いて追い食いを狙った。ダブル、トリプルと魚が増える度に引き味がアップ。おいしい魚がクーラーボックスにどんどん増えていくのは、大人も子供も夢中になる面白さだ。

 群れが小さかったのか、30分ほどでフィーバータイムは終わってしまった。この時点で釣果は25尾(16~20センチ)。その後、ポツポツと6尾追加して正午の船で帰港した。

 反省点が一つ。持参したアミエビの量が、少し少なかった。水深が浅い分、手返しが早くなる。打ち返すペースによるが、1人4キロが目安だろう。また女性や子供、手を汚すのが嫌な人はチューブタイプがお薦めだ。

 自然の雰囲気を味わいながら簡単、手軽においしい魚が釣れる仏谷。家族や気の合う仲間同士で、ぜひ出掛けてほしい。

(小谷 竜一)

 ◇問い合わせ 「奥城丸渡船」(TEL0770・52・2845)へ。ホームページあり。

 ◇料金 児島イカダは3300円、双児島と萩の下は3800円。

 ◇時間 夜明け~日没(時期によって異なるので要確認)。11月まで第1、3、5木曜定休。12月は無休。

 ◇仏谷にある他の報知フィッシングクラブ 「大住渡船」(TEL0770・52・2846)、「川端渡船」(TEL0770・52・2847)がある。いずれもHPあり。

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