南房・太海沖で49センチアマダイ

スポーツ報知
堀内功さんが釣り上げた49センチのアマダイ(聡丸で)

 南房・太海沖でクロムツやアマダイなど多彩な魚が釣れている。太海港の報知指定・聡丸のリレー乗合船では、前半にフラッシャーサビキでクロムツを狙い25~40センチ級がヒット。サバ、アジも食ってくる。後半はコマセ五目でアマダイをはじめ、ハナダイやイサキ、マハタ、鬼カサゴなども釣れる。いろいろな高級魚がクーラーボックスを彩り、釣り人を楽しませている。

 日の出前の太海沖で釣り開始だ。まずはクロムツ釣り。松下聡船長(39)から「水深96メートル、底から10メートルに反応があります。フラッシャーサビキで誘って下さい」というアナウンスが流れると、釣り人は一斉に仕掛けを投入した。

 右舷船首で竿を出す船橋市の岡下邦敏さん(56)は、オモリの着底と同時に竿をあおって誘った。すると、すぐにクロムツのアタリがあった。1投目で40センチ級のクロムツを上げた。いつもなら、ここから立て続けに釣れるのだが、この日は食いが渋い。「底で食っているのか、下バリに掛かりました。今日はアタリがあるが食い込みが悪い。1尾掛けが多いですね。多点掛けが出来れば、数は伸びるんですがね」と話す。

 午前6時を回り、日が昇るとクロムツは深場へ消えた。ここからはコマセ五目釣りにバトンタッチ。ハナダイやイサキがよく釣れ、マハタも交じった。そして、中野区の堀内功さん(45)が、終了直前にこの日最大の49センチのアマダイを釣り上げた。「最後の流しで、2~3度誘いを入れた時に、根掛かりを思わせる張り付くような重みがかかりました。巻き上げると上がって来るので根掛かりではないと確信しました。(アマダイを)狙っていたのでうれしいです」と粘りの1尾に笑顔がこぼれた。

 聡丸のリレー船では、22日にはクロムツ23~38センチを8~23尾、コマセ五目釣りではハナダイなど合計8~15尾。23日には、クロムツは多い人で26尾、コマセ五目でハナダイやアマダイなど25~50尾を記録している。松下聡船長は「フラッシャーサビキではクロムツのほかにアジ、サバが交じります。コマセ五目ではアマダイやハナダイ、イサキ、マハタ、鬼カサゴと高級魚が釣れます。これからヤリイカの群れが来たら、狙います。季節ごとに多彩な魚が釣れるのが魅力です」とリレー船の楽しさをアピールした。(田中 清)

 ◆めも リレー船の近況、乗合船は太海港聡丸(TEL04・7092・0505)。リレー船は午前3時45分集合。料金はコマセ、氷付き、餌別で1万800円。12時出船の午後タイ船もある。受付と駐車場の所在地は、千葉県鴨川市太海浜89の5。

 リレーの乗合船は、勝浦港勝丸(TEL0470・73・0483)からも出る。

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