カワハギ20センチ級連発!日比野さん逆転V…報知フィッシングフェスタ

スポーツ報知
20センチ級のカワハギをそろえて優勝した日比野明さん(はるひら丸で)

 報知フィッシングフェスタのカワハギ大会が4日、東伊豆・伊東港の報知指定はるひら丸で行われた。川奈沖へ出て総尾数で競った。この日はカワハギの活性が低くなかなか釣れない時間帯が続いた。それでもいろいろな誘い方を組み合わせた三島市の日比野明さん(47)が12尾で3年ぶり2度目の優勝を飾った。今大会には釣りガールの小野瀬みらい(26)も参戦。後半20センチオーバーを連続して釣り上げ、大喜びした。

 はるひら丸のカワハギ大会は、前年まで大型3尾の重量で競っていた。今回は総尾数に変更した。ところが、川奈沖は大会1週間前から潮が変わったようでカワハギの活性が極端に落ちていた。しかし、参加者はいずれも腕に覚えがある猛者ばかり。さまざまな誘い方を駆使してカワハギを釣っていった。

 まずスタートダッシュに成功したのは、間渕勉さんだ。20センチ級の良型を立て続けに釣り上げ、リードした。それに続いたのが、昨年の覇者、松村幸夫さん。静かに誘ってカワハギをゲットしていた。本来、川奈沖のカワハギは活性が高く、餌を貪欲に食ってくる。なので、激しく仕掛けを揺らして、群れをおびきよせて釣っていくのが、基本スタイル。しかし、この日は激しく誘っても反応がない。仕掛けをあまり動かさない間渕さんや松村さんの釣り方が合っていたようだ。

 この状況に釣りながら合わせていったのが、日比野さんだ。「カワハギの活性が低いので、あまり激しくたたいて仕掛けを動かすのは逆効果。そこで少したたいて、フワフワとゆっくり仕掛けを落とすようにしました。すると、オモリが着底した瞬間にアタリが出たんです」と言う。カワハギ釣りはまだ7~8年のキャリアだが、「カワハギを釣りに伊東へよく通っている」と言うだけあって、誘いのバリエーションは豊富に持っていた。この誘い方に変えてから20センチ級を連発。間渕さんや松村さんを一気に逆転、2度目の栄冠に輝いた。

 この日、釣れるカワハギは、ほとんどが20センチオーバーの良型だった。数は伸びなかったが、先月中旬にはトップ30尾を記録している。島田光浩船長は「潮さえ良くなれば、また数釣れます。水温が下がってくれば、群れが固まり数釣りの条件はそろう。キモも大きくなってきます」と見ている。川奈沖のカワハギはこれからが最盛期だ。(高田 典孝)

 ◆めも カワハギ釣りの近況、乗合船は伊東港はるひら丸(TEL0557・37・4250)。乗合船は午前6時半集合、7時出船。料金は8000円(アサリのむき身餌、氷付き)、餌なしは7000円。乗船には事前予約が必要。このほか各種仕立船あり。

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