ボラの猛攻に苦戦もチヌ44センチ…福井・日引

スポーツ報知
44センチの良型チヌを釣った松尾さん。福井・日引のイカダは今シーズン好調だ

 福井・高浜町日引にある報知フィッシングクラブ「料理旅館 由幸」のイカダでチヌが好調。「向日市の辻村さんは、来るたびに大型を含めて2ケタ釣ってくる」と、山本船長に聞いて5日に出掛けた。

 カマエダのイカダに上がり、西向きに釣り座を構えた。水深は約10ヒロ。北からの強風で水面の潮は湾外に流れていたが、底潮は動いていなかった。

 釣り方はオーソドックスなカカリ釣り。まずはオキアミをたくさん包んだダンゴを釣り座の下に投入した。早速、ボラの供宴がスタート。2尾掛けてフグも3尾釣った。

 その直後だった。刺し餌がダンゴから抜けて、穂先が伸びた。30センチほどリールを巻いて、待つこと2分。突然、ひったくられるように穂先がズーンと水面に曲がった。

 魚は、そのままイカダの下に突進。「またボラか…」。ここのボラは大きい。その前に掛けた2尾も50と55センチ。イカダの下から引きずり出そうとしたが、びくともしない。竿をいっぱいに曲げて耐えているとグッグッと重々しく動き始めた。左右に走ることはないが、締め込みは強烈。「おとなしくしてくれ」と祈るような気持ちでリールを巻き、ものすごい突っ込みには糸を出して耐えた。

 海中でギラッと光った。胴の幅が広い。「チヌだ!」。慎重に巻き上げ、魚をタモに収めた。44センチの立派な本命だった。

 この後は再度ボラの猛攻にあい、50センチオーバーを5回掛けたがチヌは不発だった。

 すぐ近くの養殖イカダ周辺ではボラや大きなチヌがたくさん見えるそうだ。その魚が時々、イカダの周りにやって来るのだろう。今シーズンの日引はひと味違う。大型を狙うなら今がチャンスだ。

 問い合わせは「料理旅館 由幸」(TEL0770・76・1307)へ。イカダ渡しの料金は1人3500円。宿泊は1泊9000円から。フグ、カニ料理のコースがある。仕立船、乗合船での沖釣りも好評。(報知FA・松尾 義彦)

 ◆この日の餌 まき餌はマルキユーの「ニュー赤だんごチヌ」、「コーンダンゴチヌ」、「ニュー活さなぎミンチ激荒」を適量、混合。刺し餌は同社の「くわせオキアミ食い込みイエロー」とコーンを使った。

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