秋チヌ良型ラッシュだ!…大阪南港

スポーツ報知
笑顔で50センチの大型チヌを持つ末廣さん。検量には次々と良型チヌが持ち込まれた

 独特の緊張感を味わったり、ほかの釣り人と交流を図れるのが大会出場の面白さだ。大阪南港の報知フィッシングクラブ「丸高渡船」で10日、マルキユーファングループ(MFG)関西本部が主催する「懇親波止チヌフカセ&ウキダンゴ釣り大会」に参加。フカセ釣りで良型チヌの引きを満喫した。

 晩秋の大阪南港に腕自慢のチヌ釣り師が集まった。今回はフカセ釣りとウキダンゴ釣り(紀州釣り)の合同大会。主に京阪神から98人が参加した。

 午前6時半から順次、出船。ウキダンゴ釣りは宇部波止、フカセ釣りは新波止やセル石など各自の好きな場所を目指した。記者はJグリーンを選択。実は8月1日、今大会で役員を務める前西喜弘さん(マルキユー・インストラクター)に同行してフカセ釣りでチヌ4尾(37~44センチ)を仕留めた好相性の場所なのだ。

 船着き場の近くに釣り座をセット。ここは400メートルほどの細長い堤防で、すぐ北側のスポーツ施設との間が水路のようになっている。竿を出したのは、その陸向き。この日は満潮時でも水深が3ヒロほどで、割と浅い。

 「タナは底より少し浅く。堤防を支えている柱の周りにチヌが居るで」。以前、前西さんから受けたアドバイスを思い出しながら、やってみた。ちょうど足元の支柱周りにポイントをつくるイメージで潮上にまき餌を打ち、仕掛けをそっと入れた。

 1時間ほどたった頃だ。水面直下で漂っていたウキがスーッと消し込んだ。とっさに竿を立てて合わせると「重い!」。待望のチヌだ。支柱の陰に逃げ込もうとするのを竿でためて我慢。強引にリールを巻いた。グイグイと重量感たっぷりの引きを味わった末、タモ入れに成功。48・5センチ、体高ある立派な本命だった。

 やはり、支柱周りが狙い目だった。この日は6回掛けて4尾ゲット(40~48・5センチ)。ヒットしたのは、いずれも同じ柱から1メートル以内だった。刺し餌は、オキアミ単体では小サバの餌食になるので、コーンとのミックスを多用。また、コーンだけ3、4粒付けても反応があった。

 午後2時半前に納竿。帰港して検量に臨んだ。審査は2尾の総重量。48・5センチと45センチ級を提出して、成績は3435グラム。個人5位と我ながら大健闘だ。

 ちなみに、関電波止に上がったフカセ釣りの末廣和正さん(37)=姫路市=が4485グラムで個人1位。ウキダンゴ釣りとのペアマッチでも優勝した。「仕掛けは0シブのスルスルで、潮の流れに合わせてオモリを打った」。波止際の底付近を「くわせオキアミ食い込みイエロー」(マルキユー)で狙い、50センチの年なしを筆頭に大型2尾をそろえた。

 全体では40センチアップが30尾以上も検量に持ち込まれ、良型ラッシュにわいた。水温が下がらないうちは、まだ良型チヌの食い気も続くだろう。次はウキダンゴ釣りで大物を仕留めてみたい。(小谷 竜一)

 ◆この日の餌 まき餌は生オキアミ3キロにマルキユーの「ナンバー湾チヌ2」と「ニュー活さなぎミンチ激荒」を2袋ずつ混合。刺し餌は同社の「くわせオキアミ食い込みイエロー」と「ニューくわせコーン」を使った。

 メモ ◇問い合わせ 「丸高渡船」(TEL06・6613・1075)へ。ホームページあり。

 ◇交通 大阪市内から阪神高速4号湾岸線・南港中出口、堺方面からは同・南港南出口すぐ。かもめ大橋北詰。ニュートラム南港東駅から無料送迎あり(要連絡)。

 ◇料金 渡船料金は各波止一律で大人1500円。女性と中学生は800円。小学生以下は無料(要保護者同伴)。

 ◇時間 時期によって異なり、現在は午前5時~午後8時半(波止への渡船は午後5時が最終)。

 ◇その他 オキアミ、アミエビ、ドジョウや特許出願中のタチウオテンヤ用アシストフック「Gアッパー」など仕掛け、餌の販売もあり。

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