ヤリイカ初心者でも全員釣れました!女性のための入門教室 ちがさき丸
女性のためのヤリイカ船釣り入門教室が17日、湘南・茅ケ崎港の報知指定・ちがさき丸で行われた。釣り具ブランドのYAMASHITAと女性用の釣りブランドを展開するShipsmastが共催した。女流イカ釣り師「yacco」こと、小川泰子さんを先生役に迎え、相模湾・城ケ島~沖ノ瀬へと繰り出した。流れの速い潮に悩まされたが、参加者全員がヤリイカを釣ることができ、レベルアップを実感していた。
参加者を乗せ、ちがさき丸は城ケ島沖へ。参加者は、小川さんに仕掛けの投入方法や誘い方を教えてもらい、釣り開始。しかし、この日のヤリイカはご機嫌斜め。姿を現したのは、開始から1時間以上立ってからだった。
最初にヤリイカを釣り上げたのは、横浜市から参加した福島寛子さんだった。右舷の船尾近くで竿を出していた福島さんが「掛かったみたい」と声を上げた。水深170メートルから30センチ級のヤリイカが上がってきた。
福島さんは、ヤリイカ釣りで悩みがあった。「アタリがあっても、バラしてしまうことが多いんです。これをどうにかしたい」この悩みに対して、小川さんのアドバイスは「アタリがあるということはイカの活性が高い証拠。アタリがあったら、すぐに竿先を上げずに少し下げるぐらいでいい」というものだった。すぐに実践すると、ヤリイカが乗った。「この1杯でこの教室に来たかいがありましたね」と喜んだ。
城ケ島沖ではヤリイカの乗りが渋く、石塚光洋船長は沖ノ瀬へと船を移動させた。すると、速い潮に悩まされながらもヤリイカが釣れるようになった。「今がチャンスですよ」小川さんから声がかかった。
これに応えたのが、船釣り初心者の横浜市の浜田えりかさん。もちろんヤリイカ釣りも初めてだ。初めこそヤリイカの微妙なアタリに「乗ったのか分からなかった」(浜田さん)が、時間がたつにつれ竿先がわずかに引き込まれるアタリが分かるようになった。そして、30センチ近いヤリイカをゲットすると、「やった」と笑顔になった。
終了間際には、4杯掛けで上げる参加者もいた。小川さんは「厳しい条件の中で参加者の皆さんは、よく頑張りました。特にヤリイカ初挑戦の浜田さんは、仕掛けの投入から回収まで実にスムーズ。誘い方も良かった。釣りのセンスがありますね。条件が良ければ数釣りできます」と太鼓判を押していた。(高田 典孝)
◆めも ヤリイカ釣りの近況、乗合船は茅ケ崎港ちがさき丸(TEL0467・86・1157、HPはQRコード参照)。乗合船は午前6時30分出船。料金は氷1個付きで9500円。女性は3000円、中高生は2000円引き。小学生半額。駐車場あり。
そのほか以下の船宿からも乗合船が出る。
栄ノ浦港早川丸(TEL0470・29・1095)
片瀬港島きち丸(TEL0466・25・9642)
早川港平安丸(TEL0465・22・0676)
真鶴港誠いち丸(TEL0465・68・2432)
古宇港吉田丸(TEL055・942・2565)
なお、長井港辰丸(TEL046・856・2778)では、希望があれば乗合出船。勝浦港勝丸(TEL0470・73・0483)では、リレー船でスルメイカが釣れる。