茨城でヒラメ釣り全面解禁、那珂湊沖で寒ビラメ13尾

スポーツ報知
1.5キロ級のヒラメを上げた斉藤誠さん(源丸で)

 12月に入り、茨城のヒラメ釣りが全面解禁(一部海域を除く)した。日立沖から那珂湊沖や大洗沖、大竹沖、玉田沖、波崎沖などの好ポイントが開き、寒ビラメの本格シーズンを迎えた。那珂湊港の報知指定・源丸の乗合船では、那珂湊沖を狙い、1キロから4キロ級の良型が連発している。トップは13尾を記録、好調なスタートを切った。

 取材当日はウネリがあったため、出船時間を約30分遅らせ、6時前に出た。ポイントまでは航程20分ほど。近場から攻めるも前日までのシケとウネリの影響か、ヒラメからの魚信が遠い。しかし、後半になるとヒラメの活性が上がりだしたのか、アタリがでだした。

 川崎源一船長(76)から「ウネリが高い日は、オモリを海底に着け、船体が一番上がった時にオモリが浮き上がる程度で待ったほうが食うよ。餌が海底から2メートルも引き上げられてはヒラメも食えないよ」とアドバイスをもらい、餌のイワシが海底付近から離れないようにしてアタリを待つ。しばらくするとコツコツと竿先にアタリがでた。竿を持ち徐々に引き込んでいく。活性の高い夏なら食っている頃合い。しかし、もうひと呼吸待つ。竿に重みが乗り、聞き合わせるとゴツゴツとした引きが竿を持つ手に伝わる。上がって来たのは600グラム程度の小型だが、なんとかヒラメを手にした。

 右舷船尾付近で竿を出す宇都宮市の斉藤誠さん(63)には、9時少し前、待望のアタリが来た。1・5キロ級が上がった。次の投入でも1キロ弱を追加、2尾連続で本命ゲットだ。「やっと食いが立ってきたかな。イワシがかじられるようになりましたからね」と笑顔を見せ、その後1尾を追加した。

 隣で釣る下野市の雫三好さん(60)も、1・5キロ級を上げた。「少し小さいね。ここにはまだまだ大きいのがいる。3~4キロは欲しいね。寒ビラメシーズンはこれからだからね」と話す。藤岡市の木村喜治さん(67)は、船酔いに悩まされたが終盤に1キロ弱を2尾上げた。「船酔いしたが、何とか型を見たし、最後は楽しめましたよ」と振り返った。

 源丸では解禁初日の1日に0・4~2・6キロを2~8尾。2日にはトップ13尾を記録。少ない人でも2~4尾と安定している。型も1~2キロ級主体で4キロ前後も交じる。川崎船長は「これからイワシの群れが回遊すれば、渡りビラメの大型も期待できますよ」と自信を見せた。(田中 清)

 ◆めも ヒラメ釣りの近況、乗合船は那珂湊港源丸(TEL029・265・7718、ホームページはQRコード参照)。乗合船は午前5時30分出船。乗船予約が必要。料金などの詳細は電話問い合わせで。このほか以下の船宿でも乗合船を出す。

 日立久慈港大さん弘漁丸(TEL0294・52・3504)

 大洗港昭栄丸(TEL029・267・5396)

 鹿島港植田丸(TEL0299・82・3773)

 波崎港信栄丸(TEL0479・44・1224)

 外川港大盛丸(TEL0479・23・3362)

 飯岡港太幸丸(TEL0479・63・1902)

 片貝港源七丸(TEL0475・76・2002)

 大原港松栄丸(TEL0470・62・0571)

 網代港森竜丸(TEL0557・68・1477)

 平潟港第3隆栄丸(TEL0293・46・2133)では、スロージギングで狙う。

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