タイ願成就だ!マダイ良型54センチ

スポーツ報知
54センチの良型マダイを手に笑顔の清水さん。後ろで見守る福本さんも思わずニッコリ

 正月の食卓を彩る「にらみ鯛」。釣った魚で作ってみタ~イと昨年12月20日、本紙野球評論家で報知フィッシングクラブ(FC)アドバイザリースタッフの福本豊さん(71)と和歌山・加太に釣行。報知FC「海斗丸」にお世話になり、高道具と呼ばれる長い仕掛けで絶品のマダイを狙った。

 加太は、明石や鳴門と並ぶマダイの好漁場。速い潮流の影響で身が締まり、味は格別だ。長~い胴突き仕掛けを操り、ビニール製の疑似餌で仕留める。独特の伝統釣法に、いざチャレンジ!

 午前6時20分に出船。友ケ島周辺にあるポイントに20分ほどで着いた。早速、全長15メートルもある仕掛けを投入。オモリから水中に入れて慎重に下ろした。水深は40~60メートル前後。オモリが着底後、根掛かりしないように素早く2回ほどリールを巻く。「ここは15~20回」。ポイントごとに船長の指示が飛ぶ。だいたい1秒間に1回転の速さで、船長が指示してくれた回数だけリールを巻く。

 本命の顔を見たのは、午前7時過ぎだった。ゆっくりハンドルを巻いている手にコンと明確なアタリ。ここで慌てないことが重要だ。はやる気持ちを抑えながら、少しだけペースを落として一定の速さでリールを巻き続けた。コンコン、コンコン…ギューン! 竿が水面に引っ張り込まれるほどの強い引きだ。「乗った!」。強く引かれる度にリールを巻く手を止めながら、ゆっくりやり取り。37センチのきれいなマダイと感動のご対面だ。

 一方、福本さんにもアタリは何度かあった。しかし、食いが浅かったのかバラシが多く苦戦。マダイだけでなく1メートル級の大型サワラもヒットしたが、取り込む瞬間に鋭い歯がハリスに当たってラインブレイクした。

 とはいえ、親切な船長が何度もポイントを移動してくれたおかげでお土産は確保。丸々太って脂が乗った40センチオーバーのマサバやマアジもクーラーボックスをにぎわしてくれた。この日の最長寸は、清水浩さん(茨木市)が仕留めた54センチ。食いが渋いながらも良型が顔を見せてくれた。

 京阪神から比較的近い、和歌山市の加太。マダイを中心においしい魚が一年中、多彩に狙える。海斗丸は、機敏な船長が掛けた魚をタモですくってくれる上に仕掛けが絡んだりオマツリすれば即座に対応。また、釣った魚はイケスで生かし、帰港後に締めて各自のクーラーボックスに入れてくれる。貸し竿を利用すれば、持っていくものはクーラーボックスだけで楽しめるという手軽さだ。さあ、大漁を目指して猪突(ちょとつ)猛進しよう!(小谷 竜一)

 メモ ◇問い合わせ 「海斗丸」(TEL073・459・0503)へ。ホームページあり。

 ◇料金 乗合船・午前便の料金は1人1万2000円(仕掛け1組、疑似餌、氷付き)。出船時間は時期によって異なるので予約時に要確認。乗合船・午後便(正午~午後4時半頃)は1人1万円(仕掛け1組、疑似餌、氷付き)で2人以上から出船。仕立船は1~3人5万円、4人以上は1人1万5000円。

 ◇その他 貸し竿はリール付きで1000円。また、乗船場付近に有料駐車場あり。金曜定休。

ライフ

×