大阪南港チヌ祭り!ソイヤ~53センチ

スポーツ報知
前西さんは粘った末、納竿間際の午後2時前に53センチの大型チヌを仕留めた

 大阪湾では抜群に魚影が濃いチヌ。水温が低下する真冬はアタリが少ないものの、体力のある大型と出合えるチャンスが高い。大阪湾でのチヌ・フカセ釣りの第一人者、前西喜弘さん(がまかつフィールドテスター)、報知APGの生駒浩史さんらと14日、大阪南港に釣行。報知フィッシングクラブ「丸高渡船」(大阪市住之江区)を利用して、沖波止で良型チヌの引きを味わった。

 気温3度。吐く息は白かったが、風はなく穏やかな朝だった。東の空が明るくなり始めた頃、午前7時の便で出港した。

 上がったのは新波止。中央から少し南、白灯寄りに陣取った。この日は小潮。午前5時過ぎの干潮から午後1時頃の満潮にかけて、次第に潮位が上がっていく状況だった。

 まずは内向き(東向き)で竿を出した。上潮だけが滑りチャンスは薄そうな気配。反対側の外向き(西向き)に移動した。竿下では底まで約5ヒロ。ウキは3B、ゴム管の下に2Bとハリ上40センチにG5のオモリを打ち、20センチほど底に仕掛けをはわせるイメージで始めた。

 当て潮ながら潮の動きはあった。60センチ級のボラが群れで回遊し、大量の小サバが水面で波紋を立てていた。水温が下がりきっていないのか、厳寒期とは違う様子だった。

 最初に竿を曲げたのは生駒さんだ。刺し餌は「くわせオキアミ食い込みイエロー」(マルキユー)。近投で底を攻め、40センチの良型チヌを仕留めた。

 記者のウキにも待望のアタリ。沖に入れた仕掛けが戻され、竿1本半ほどの場所でなじんだ。まき餌を5杯、すかさず投入。ジワーッと水中にシモっていくウキが、急にユラユラーッと加速した。竿を立てるとズシッと手応え。魚が首を振る度に竿が絞り込まれる。少し強引にやり取りして42センチの本命を取り込んだ。ちなみに新波止は足場が高いので、タモは6メートル以上ある方が無難だ。

 納竿間際の午後2時前に圧巻の1尾が来た。ついに前西さんの竿が、大きくしなった。かなりの重量感に「良いサイズちゃうかな」と真剣な表情。水面に現れた姿に一同、驚いた。タモ枠からはみ出るほどの大きな魚体。53センチの年なし(50センチ以上の大型チヌ)だった。

 餌は、くわせオキアミ食い込みイエローとコーンを同時に刺した、定番のオキアミ・コーン。「底から半ヒロほど上げて、またゆっくり落とすのを繰り返した」。上から落ちてくる餌に反応する魚の習性を利用して大物を仕留めた。敷石の切れ目で駆け上がりになっているのか、やはり竿1本半ほど沖でヒットした。

 今シーズン、大阪南港のチヌは順調だ。40センチ台を中心に1人3~5尾の釣果がコンスタントに上がっている。落とし込みや水深の浅いJグリーンではエビまき釣りでも実績がある。好きなアプローチで大物との勝負を楽しもう。(小谷 竜一)

 ◆この日の餌 まき餌は生オキアミ3キロにマルキユーの「ナンバー湾チヌ2」、「ニュー活さなぎミンチ激荒」を各2袋ずつ混合。刺し餌は同社の「くわせオキアミ食い込みイエロー」、「くわせオキアミスペシャルチヌ」、「ニューくわせコーン」、練り餌「食い渋りイエロー」を使った。

 ◇問い合わせ 「丸高渡船」(TEL06・6613・1075)へ。ホームページあり。

 ◇交通 大阪市内から阪神高速4号湾岸線・南港中出口、堺方面からは同・南港南出口すぐ。かもめ大橋北詰。ニュートラム南港東駅から無料送迎あり(要連絡)。

 ◇料金 渡船料金は各波止一律で大人1500円。女性と中学生は800円。小学生以下は無料(要保護者同伴)。

 ◇時間 時期によって異なり現在は午前6時~午後5時。28日~3月1日まで土日祝のみ営業。

 ◇その他 オキアミ、アミエビ、ドジョウや特許出願中のタチウオテンヤ用アシストフック「Gアッパー」など仕掛け、餌の販売もあり。

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