氷上ワカサギ1150尾…長野・松原湖で最高記録

スポーツ報知
5~6センチのワカサギを釣り上げた竹内瑠圭さん(松原湖で)

 長野・小海町の松原湖でワカサギが好調に釣れている。昨年12月29日、本湖の猪名湖で桟橋釣りが先行解禁、トップが430尾を上げた。年が明けて1月4日には待望の氷上穴釣りが始まり、多い人で530尾と順調なスタートを切った。型は6センチ級が主体で12センチ前後の2年魚も交じる。その後も各所で200~300尾と好釣果が届き、11日には1150尾の松原湖最高尾数も記録している。氷上穴釣りは、寒さが緩み禁漁となる3月上旬まで楽しめる。

 朝はワカサギ釣りのゴールデンタイムだ。会津若松市の武田一敏さん(67)は、午前7時から藤棚前で釣り始め30分ほどで50尾ほど上げた。竿を小刻みに揺らし誘いをかける。かすかな竿先の変化に反応して、スッと竿を上げワカサギを掛けた。「この釣りは微妙なアタリを捉え掛ける楽しさがありますね」と語る。武田さんは、9時過ぎまでに100尾を超えた。

 弁天島沖では、伊那市の竹内瑠圭さん(23)が穴釣りに初挑戦。昨年からワカサギ釣りや渓流でのテンカラ釣りにはまったと言う。午前中で50尾の釣果を上げると「氷の上は寒いけど、テントの中は暖かく楽しいですよ」と笑顔を見せた。

 猪名湖では穴釣りに先がけて12月28日に桟橋釣りが解禁、29日には430尾を記録した。1月4日から氷上穴釣りが始まり、多い人で200~300尾の釣果を上げている。11日には本庄市の千島克也さん(44)が、1150尾の松原湖最高記録(宮本屋調べ)を更新した。魚影は例年同様に濃いもようだ。

 松原湖漁協組では、昨年4月中旬から下旬にかけて、神奈川・芦ノ湖から2000万粒、長野・野尻湖から1000万粒の計3000万粒の有精卵を調達した。猪名湖には2300万粒の孵化(ふか)放流を行い、長湖には700万粒の発眼卵を放流した。当歳魚は5~7センチに育ち、現在は8~12センチ級の2年魚も交じる状況だ。「解禁後からどこのポイントでも順調に釣れています」と漁協組理事で宮本屋の主人の畠山久紀さん(73)は言う。

来月時間延長 穴釣りは氷の状態にもよるが、例年なら3月の第1~2週まで楽しめる見込みだ。宮本屋の若主人、畠山洋志さん(45)は「2月は遊漁終了時間が午後5時まで延びるので、夕方の荒食いも楽しめる」と見ている。(田中 清)

 ◆めも 氷上ワカサギ釣りの近況、問い合わせは松原湖宮本屋(TEL0267・93・2432)。日釣り券は高校生以上500円(中学生以下無料)。釣り時間は午前6時30分~午後4時30分。2月1日から午後5時終了。

 道具のレンタル料金は竿1000円(仕掛け1組付き)、穴開けドリル2000円、テント1人用1000円、2人用2000円、ストーブ2000円、イスとハサミは無料。餌は200~500円。宮本屋の宿泊者は竿、ドリル、テントが平日無料、土日祝日は半額。ストーブは平日半額。初心者にはポイント、釣り方などを教えてくれる。釣りとスキー等のセット宿泊プランあり。

 ワカサギは山中湖なぎさ(TEL0555・62・2121)のソーラードーム船でも釣れる。

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