マハタ絶好調!超おいしい・超楽しい・超高級…外房3船長が釣り方&見通し語る
2月のオススメ魚は、マハタだ。透明感のある白身で刺し身や鍋ものがとてもおいしく、一般の鮮魚店ではなかなかお目にかかれない幻の超高級魚。小型でもおいしいが、大きくなればなるほど脂が乗ってさらにおいしくなる。そして引きは強烈。釣って楽しく、食べておいしいマハタが、今季は好調だ。釣り方のコツや今後の見通しなどを大原港・松栄丸の中井一也、洲崎港・第2美吉丸の田邉吉宏、西川名港・竜一丸の安西竜一の各船長に聞いた。
―今シーズンはマハタ釣りの調子がいい。
松栄丸・中井一也船長(以下中)「今シーズンは好調ですよ。1月24日にトップ13尾、25日には5・6キロが食って多い人が15尾を記録しているよ」
第2美吉丸・田邉吉宏船長(以下田)「船が出られれば、毎回型を見られていますよ」
竜一丸・安西竜一船長(以下安)「そう簡単には釣れないのがマハタなんだけど、コンスタントには釣れていますね」
―好調の原因は?
中「水温が下がらないからだと思う。釣り場の岩船沖はまだ16~17度台だよ」
安「水温が高いとイワシの群れが浅場に入ってこないので、それはそれで悩ましいところなんだよね」
田「イワシの群れが入ると、釣り場が浅場に移りますからね」
―今の釣り場はどこ?
中「ウチは岩船沖水深30~50メートルを狙っている」
田「洲崎沖水深60~70メートルですね」
安「自分のところは西川名沖水深50~75メートルです」
―釣り方や仕掛けは?
中「ヒラメ釣りと同じくイワシの泳がせ釣りです。ただし、ハリスは太めの8号がいい」
田「ウチではハリス10号、捨て糸は6~8号で50センチぐらいですね」
安「マハタ専門で狙いたいという人にはハリスを12号にするように勧めています。ハリはネムリ系の16号1本。ハリはイワシの上アゴに掛けたほうが動きがよくなり、マハタにアピールすると思います」
―釣り方のコツは?
中「食い方がヒラメとは全く違い、マハタは一気に食い込むんだよね。そこであわてて強く合わせてしまうとハリスが切れてしまうこともある。向こう合わせでいいですよ」
田「マハタのすみかである根の周りを狙います。根掛かりに気をつけながら、オモリは底から1メートル上げるぐらいでいいですね」
安「マハタは潮の変わり目に食ってくることが多いんです。潮がたるんだ時がチャンス。また、食ってきたら、まずは10メートルぐらい巻き上げて、根に潜られないようにすることも忘れないでください」
―今後の見通しは?
中「5月上旬まで狙えます。これから水温が下がってイワシの群れは入れば、さらに期待できますよ」
田「イワシの群れが入って、釣り場が浅場に移ればもっとスリリングなファイトが楽しめます」
安「条件さえあえば5キロ級の大物が食うこともあります。マハタはいつどこで食ってくるか分からない。チャンスを見逃さずに幻の高級魚をゲットしてください」
◆第2美吉丸・田邊吉宏船長 乗船人数を8人に絞っているので、ゆったり釣りができる。第2美吉丸(TEL090・7008・0802)。
◆松栄丸・中井一也船長 マハタ船をはじめヒラメや鬼カサゴ、一つテンヤのマダイにも出る。松栄丸(TEL0470・62・0571)。
◆竜一丸・安西竜一船長 乗合は午前と午後に出る。根魚は午前船で狙う。午後はコマセのマダイ。竜一丸(TEL0470・29・0605)。