サヨリ65尾アタリ連発で超楽しい…徳島・堂ノ浦
銀色に輝く細身の体が美しいサヨリ。水温が低い時期でも活発に餌を追い、食べてもおいしい人気のターゲットだ。サヨリ釣りでも定評のある、徳島・鳴門市堂ノ浦の報知フィッシングクラブ「細川渡船」のヤカタで25日、25~35センチを65尾ゲット。数釣りを満喫した。
ウキが勢いよく消し込んだ直後、クッと竿を立てて掛け合わせる。グッと手元に重みが伝わると、思わず「やった」と笑顔になる。そんな楽しい瞬間を存分に味わった。
午前7時に出港。1号ヤカタに上がった。風はなく、海はベタ凪。早速、まき餌作りに取りかかった。たっぷりの米ぬかにアミエビを少し加え、海水で溶く。薄くシャバシャバに仕上げるのがコツ。“重たい”と拡散しにくい上、タナが深くなる。
釣れ出したのは遅かった。午前10時半、満潮から下げ始めたタイミング。まき餌の下に細長い魚の群れがクルクルと泳ぎ出した。ウキがシュンと水中に。合わせたが、空振り。ハリにSサイズのオキアミを付け直して振り込んだ。仕掛けがなじむと同時にアタリ。きっちりフッキングして30センチ弱の本命とご対面できた。
せっかく寄った群れを離さないよう、間断なくまき餌をまいた。ひっきりなしにアタリが続き、入れ食いになった。掛けたときの重みで大きさが分かる。30センチを超える“サンマ級”は、なかなかの手応えだった。
タナは2ヒロから開始。初めは食い上げアタリが出たので徐々に浅くして、反応が乏しくなると再び深くしていった。また、ウキを40センチほどスライドさせて仕掛けを動かす誘いも有効だった。
次第にペースは落ちていったが、午後3時半の納竿まで釣れ続いた。65尾(25~35センチ)の成果に大満足。冬晴れのなか、穏やかな海で至福の時間を過ごせた。
今後、寒波の影響などで一時的に食いが落ちるかも知れないが、ゴールデンウィーク頃までサヨリは狙える見通し。また、サビキ釣りでは18センチ級の脂が乗ったマイワシやマアジが期待できる。人気のカレイもそろそろ釣れ始める頃だ。鳴門のウチノ海は、真冬でも熱い。(小谷 竜一)
○…手返しの良さが、数を伸ばす第一条件だ。ないと不便なお助けグッズを紹介しよう。
まずは「ハリ外し」。サヨリの口は意外に硬く、深く掛かったハリを強引に外すとハリが折れてしまうことが多い。急がば回れ―。道具を使って、ていねいに外そう。
次に「刺し餌入れ」。下に置いたパッケージから餌を一つずつ出していては、時間がもったいない。ライフベストなどにピンで留められる競技用がお勧めだ。
また、柄の短い「まき餌しゃく」と、まき餌を作る際の「しゃもじ」も必需品。準備万全で好釣果を目指そう。
メモ ◇問い合わせ 「細川渡船」(船長携帯090・3180・3960、受付時間は午前6時~午後10時)へ。ホームページあり。
◇料金 サヨリ釣りはヤカタが1人4000円、カセが1人4500円、子供(小学生)1人2000円。
◇時間 午前7時~午後4時。時期によって異なるので要確認。
◇その他 堂ノ浦のイカダ・カセは報知FC「谷井渡船」(TEL088・688・1021)もある。