春近しメバル24センチ…大阪湾・神戸空港前

スポーツ報知
25級の良型メバルを釣り上げて笑顔の大西さん

 春告魚と呼ばれるメバルが大阪湾・神戸空港前で釣れていると聞いた。もう、春かな…。5日に出掛けた。

 午後4時半、大阪・北港から出船する「ヤザワ渡船」(TEL06・6573・7712)のネレウス6号に乗った。

 船はナギの海を滑るように走って、神戸沖のポイントに到着。まだ残照がある時間帯だった。

 「明るいうちは餌(シラサエビ)、暗くなったらサビキで釣れる」と聞いたが、私は「明石方面では朝からサビキで釣っているから」と最初からサビキ仕掛けを使った。

 竿は中通しのメバル竿4メートル。30号(船中統一)のオモリで仕掛けを下ろした。水深は約11メートル。「ガシラでも釣れたら」と欲張ってオモリ付近から枝バリを出しアオイソメを付けたが、成果はなかった。

 辺りが薄暗くなりかけた頃、ミヨシ付近でボツボツと竿が立ち始めた。「サビキで釣れています。皆さん、仕掛けを切り替えてください」と中乗りさんが案内した。

 午後8時前、不意に暗い水面上でククンッと私の白い穂先が躍った。ブルルーンと震えながら水面に突き刺さる、メバル独特の引き。自分の心まで震えるほどの快感だ。慎重に竿を立てて取り込んだメバルは24センチの良型だった。

 この辺りは浅いし底が複雑。底掛かり多発で「追い食いを待たないで仕掛けを上げてください」と船長はアドバイスしてくれた。隣の人は大きく竿を曲げ、27センチもの大型を釣り上げたが、アタリは単発。私はアタリも少なく、「アカンなあ」と思っていたら最後の場所で突然、連発した。メバルが浮いていたのか、上の方のハリばかりに20センチ未満の小型がダブルで釣れたりした。

 午後9時過ぎまでの釣果はメバル9尾(15~24センチ)。一方、船中トップは27尾で次が17尾。仕掛けか、誘い方か、運か…。

 乗合船の料金は1人6000円(餌のシラサエビ、氷付き)。(報知APG・大西 満)

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