今が旬!ヤリイカ40センチ級良型…秋田・男鹿半島

スポーツ報知
秋田・男鹿半島でヤリイカエギングを楽しんだ筆者

 12月頃から各地で水揚げされたヤリイカは、まさに今が旬。大きいものだと50センチほどで1000円を超える高級イカだ。冬の様相の中での釣りは厳しいものがあるが、それと引き換えてもこの時期の「ヤリイカ」は価値のある釣り物。スルメイカとは違う柔らかく、上品な甘みの刺し身は絶品だ。釣り期の中盤を迎え、35~40センチと釣り味も醍醐味が出てきた。(APC・小山 康夫)

 2月27日。天候が落ち着いて波も穏やかな予報で、チャンスとばかりに男鹿半島に車を走らせた。午前3時にポイントとなる潮瀬崎に到着。北西風が吹いているものの、風裏となるポイントのため釣りやすい。ここは水深が5~7メートルで、所々に根があって海藻もあり、イカ族には居心地の良い場所となっている。

 この日のタックルは、エギングロッド8フィートにスピニングリール3000番。道糸は特殊コーティングされてライントラブルが起きにくく、強度もアップしたDUEL「アーマードF+proエギング」0・8号にリーダーはDUEL「ハードコアエギングリーダー」3号2メートルと、ややハードなセッティングだ。夜釣りのためトラブル回避が目的で、根掛りしても回収率が高い。餌木は実績の高いDUEL「パタパタラトル」3・5号のマーブルカラーで、夜光が入っているためアピール性が高い。夜が明けたらアジやイワシのリアルカラーが有効になる。

 釣り方のポイントは、餌木がしっかり底を捉えてからシャクリを開始すること。餌木の沈下スピードを把握して、キャスト後のカウントダウンが大切になってくる。今回の餌木は1メートル約3秒なので、着水27秒を目安にシャクリを開始する。釣り開始から30分で、着底からの初めのシャクリで重量感がロッドに伝わった。

 アオリイカほど引きは強くないが生命感が伝わってくる。ロッドテンションをできるだけ変えずに、慎重にラインを巻きとりながら手前に引き寄せると、35センチほどの透明なヤリイカが姿を現した。群れで行動するため、すぐにキャストを開始。15分後には40センチクラスの良型を釣り上げた。その後、アタリがなくなり2時間が経過。餌木をナチュラルカラーのゴールドアジに変えて、キャストを繰り返すと、諦めムードが出てきた6時半過ぎに2杯を追加。計4杯の好釣果に恵まれた。

 産卵のため接岸する大型ヤリイカは、3月中旬まで楽しめる。まだまだ寒さも残るこの時期、防寒対策をしっかりして救命具、スパイクシューズ等の安全対策も忘れずに楽しんでほしい。

ライフ

×