芦ノ湖で79・5センチ特大マス…トラウト釣りが解禁

スポーツ報知
79.5センチ、6.64キロの魚を上げてニジマス部門を制した白方健一さん(AFCおおばの検量所で)

 神奈川・芦ノ湖でトラウト釣りが解禁! 1日はルアーとフライ限定の特別解禁釣り大会(芦之湖漁協組主催、報知新聞社など後援)が開催され、大型を狙って4湖尻湾35人が参加した。ニジマス部門では、湖尻の報知指定・AFCおおばの検量所に79・5センチの大型が2尾持ち込まれ、他の検量所にも大型が次々と運び込まれた。例年より水温が高いこともあってイワナやブラウントラウト、サクラマスが早くも動きだし好調にヒットしている。2日から通常解禁。今シーズンも良型トラウトが期待できそうだ。

 芦之湖漁協組では特別解禁大会の前、2月21日に5キロを超すスーパーレインボーを放流した。その魚がどれだけ釣れるかが、焦点になっていた。いざ、大会が始まると予想通り、鮮やかな色をしたニジマスが湖の各所で上がった。

 午前11時過ぎ、湖尻地区のAFCおおば桟橋沖で超大型ニジマスとファイトする釣り人がいた。その釣り人は、世田谷区の白方健一さん(40)。強烈な引きにリールからはラインが引き出される。魚との間合いを徐々に詰め、ようやくネットに収めた。その魚は79・5センチ、6・64キロ。ニジマス部門を制する1尾となった。白方さんは「6グラムのスプーンを湖底近くまで沈めスローで引いていた時にヒットしました。走りが止まり、最初にジャンプした時に大型と確認しました。一人でランディングしなければならないので大変でした。寄せてから何回か走られましたが取り込めました。10年ぶりの大会参加で(スーパーレインボーが釣れて)感動が止まらないですね」と話す。

 御殿場市の勝間田賢治さん(54)も超大型を釣り上げた。九頭竜でボートからのミノーイングでヒットさせた会心の1尾だ。検量すると79・5センチ、6・35キロ。体長では優勝魚と同寸だが、重量で及ばず3位になった。それでも勝間田さんは「今年の魚は状態が良く、なかなか上がって来なかったですよ。ヒレもきれいで大満足です」とシーズン早々に大型を釣ったとあって笑顔を見せた。

 漁協組では、通常解禁になった2日に大型のニジマスを500キロ放流した。7日には中型ブラウントラウトを1000キロ予定。その後も随時放流する。AFCおおばの平田英二さん(49)は、「解禁当初は湖尻湾では、桟橋前からキャンプ場、早川水門などの水深2メートル前後の浅場やカケアガリに群れが回遊するので、数釣りが楽しめます。また水温が高めに推移しているため、ワカサギの産卵が始まっています。このワカサギを狙って、浅場に大型トラウトが入って来ています」とアドバイスした。(田中 清)

 ◆オオクチバス最高51・5センチ

 オオクチバス部門では、箱根ワンドの桟橋周りで51・5センチを釣った日高市の石井裕介さん(40)が優勝、報知新聞社から贈られた盾を手にした。石井さんは芦ノ湖が“ホームレイク”。バスのほかマスやワカサギ釣りも楽しんでいる。「大会は今回が初出場ですが、優勝まで取れて大変うれしいですね」と笑顔を見せた。

 ◆ブラウン55・5センチ

 ブラウン部門で優勝したのは、平塚市の三原尚明さん(36)。湖尻湾の早川水門付近で55・5センチ、1・93キロを上げた。ボートから岸向きにミノーを投げ、トゥイッチを入れるとヒットした。アメマス用の10・4フィートのロッドに道糸PE2号、リーダー8ポンドナイロンを結んだ大型用のタックルだったため、余裕を持って取り込んだ。「大物を狙っていましたが、まさか本当に優勝までできるとは思いませんでした」と三原さんはうれしそうに話した。

 ◆めも トラウト釣りの近況、ボートは芦ノ湖・湖尻AFCおおば(TEL0460・84・8984)。手こぎボートは1日2人乗りは3500円、3人乗りなら4500円。エンジン付きのボートもある。入漁料は1300円(中学生以下無料)、年券1万6500円。

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