洲崎栄ノ浦港・早川丸、イサキ良し 初日43尾&2日目50尾 30センチ超えも

スポーツ報知
30センチ近い良型イサキを2尾掛けで上げた奥田友海さん(早川丸で)

 1日、南房に春の訪れを告げるイサキ釣りが始まった。洲崎栄ノ浦港の報知指定・早川丸では洲崎沖水深50~70メートルを狙い、初日にトップが43尾を記録。翌2日には多い人が規定数上限いっぱいの50尾を釣り、幸先いいスタートを切った。サイズは25センチ前後が主体で30センチオーバーも交じる。洲崎沖の各ポイントにはイサキの群れが確認でき、魚影は例年並みに濃い。今シーズンのイサキも楽しみだ。

 釣り人にとって春告げ魚といえば、渓流ではヤマメ、アマゴ、東京湾、相模湾では黒メバル。南房ではイサキだ。毎年3月1日に開幕して、春を呼び込む。南房の道沿いには菜の花が咲き、春本番。海で春との出会いを求め、早川丸の乗合船で洲崎沖へ出た。

 港を出て10分ほど過ぎたところで釣り開始。「タナは水深48メートルを狙ってください」と早川元樹船長(41)のアナウンスで釣り人は一斉に仕掛けを投入した。指示されたタナより3メートル下の水深51メートルまでビシを下げ、ここから1メートルごとにコマセをまきながら48メートルのタナにセット。10秒ほどの間をおいて竿先を明確に引き込むアタリがでた。リールを巻き始めると、力強い引きに変わる。まずは25センチ級の中型イサキをゲットした。

 「さあ、ここから入れ食い」といきたいところだったが、イサキの活性は今ひとつ。「水温が15度しかない。2月末から2度も下がっちゃったよ」と早川船長は嘆いた。原因は直前に降った雨のようだ。それでも魚群探知機にはイサキに反応が濃く映っていた。ここは辛抱強く活性が上がるのを待つしかない。

 好転したのは午前10時を過ぎてから。「水温が0・6度上がった」と早川船長。たかが0・6度、されど0・6度。わずかな上昇だが、活性はいきなり上がった。横須賀市から来た奥田直行さん(57)、友海さん(22)親子は、入れ食いを楽しんでいた。直行さんが3尾掛けで上げれば、友海さんは30センチ近い良型を2尾掛けで釣った。友海さんが釣りをするのは1年に数回程度。それでも手慣れた様子で釣っていった。「イサキは引きがいいから楽しい」と笑顔を見せた。

 サイズは25センチ前後が主体で30センチを超す大型も姿を見せた。正午すぎの沖上がりの時間まで入れ食いは続き、終わってみればトップは、規定数上限の50尾を記録した。「洲崎沖のいろいろなポイントにイサキはいる。今シーズンも魚影は濃い」と早川船長の見通しは明るい。南房のイサキは開幕から好調。春らんまんを楽しむにはぴったりだ。(高田 典孝)

 南房の各所で開幕からイサキが好調だ。西川名港竜一丸(TEL0470・29・0605)では、3日の午前船でトップ50尾を記録した。大型が出る波左間沖を狙ったとあって、39センチのジャンボサイズが上がった。今後は40センチオーバーの特大サイズが期待できる。

 千田港三喜丸(TEL0470・43・8293)の乗合船でも3日に多い人が50尾を上げた。こちらは釣り場が港から5分という超近場。サイズも30センチオーバーが交じり、入れ食いが続いた。

 須崎港ほうえい丸(TEL0558・22・1047)では、須崎沖を中心に釣り、マダイとイサキを狙っている。須崎沖も魚影は濃いようなので数釣りが楽しめる。

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