土谷選手が念願初V…「第13回 和歌山グレドリームカップ」

スポーツ報知
念願の初優勝を果たして笑顔を輝かせる土谷選手

 「第13回 和歌山グレドリームカップ」決勝大会(主催・フィッシングベース海クン)が2月16、17日に那智勝浦で開催され、参加した。

 昨年5月から今年1月にかけて合計7回行われた予選を勝ち上がった選手、昨年大会上位のシード選手ら86人が参加。初日は3人1組での1、2回戦を突破して翌日のベスト12に駒を進めた。

 2日目の準々決勝では渡瀬美知彦選手(和歌山)に640グラムの僅差で勝利。準決勝では、今大会で過去3度の優勝を誇る京都の名手、上田泰大選手から奇跡的な白星を挙げた。

 念願だった決勝戦の切符をつかみ、大勢のギャラリーが待つ湾内磯の「伝五郎」に渡礁した。対戦相手は乾隆治選手(大阪)と澤近公次郎選手(京都)。2人とも上位の常連で、今回も強豪を倒して勝ち進んできた。試合時間は120分(40分で釣り座交代)。10尾の総重量で勝負する。

 場所決めのジャンケンの末、最初は低場中央の水道部に入った。開始5分過ぎ、右側の境界線付近の深いタナにグレを確認。しかし活性が低く、なかなか刺し餌を口にしない。試行錯誤しながら手のひら大のグレを4尾釣り上げた。3ヒロ付近で餌を口にしているようだが、横向きに泳ぎながら食っていて、立ち気味のハリスを嫌がっていると感じた。

 2クール目はシケ島向き。磯際から、まき餌につられてグレが出てきた。食い気がなく、なかなかハリ掛かりしなかったが、刺し餌の付け方を工夫することでタモ入れサイズを連発した。

 最後は本命であろう船着き側。当て潮の潮目を狙った。ハリスの角度をグレがまき餌に進入する角度に合わせるイメージで調整。3ヒロ半前後を攻めてタモ入れサイズを追加した。

 検量の結果は澤近選手が1780グラム、乾選手が2880グラム、そして私が3520グラム。「父親に教わった魚釣りで人に勝ちたい。そしてグレ釣りのメッカ和歌山から全国へ!」。念願の優勝を果たして、トーナメント人生9年間で積み重ねてきた思いがこみ上げた。

 この大会は今回で13年の歴史に幕を下ろすことになったが、主催者のフィッシングベース海クン代表、藤原義雄さんは新たなグレ釣り大会を企画中。今後も目が離せない。私自身これからも一層、練習に専念したい。(紀州グレ研・土谷 賢太郎)

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