形良し味良し、白鷺サーモン…兵庫・家島「釣り堀 水宝」

スポーツ報知
60センチを超える立派な白鷺サーモンを持つ神戸市の山部さん

 兵庫・姫路沖の家島にある報知フィッシングクラブ「釣り堀水宝」では、季節限定のサーモン専用イケスが好評だ。味に定評ある、ご当地ブランドの「白鷺(しらさぎ)サーモン」を狙って16日、釣行した。

 近年、全国各地で養殖が盛んな“ご当地サーモン”。引き味、食味とも評判の「白鷺サーモン」は、釣り堀水宝のオリジナルで商標登録もされている。狙って釣れるのは、この水宝だけだ。

 午前8時、荒木栄社長の合図でスタート。定番のオキアミをハリに刺し、投入した。仕掛けはウキもオモリも使わない完全フカセ。上層から刺し餌をゆっくり落として食い気を誘う作戦だ。「目が良い魚だからハリスは2号まで。細い方がいいよ」と荒木良太専務がアドバイスしてくれた。

 やはり偏光グラスは必需品。3ヒロほど餌が沈み、ちょうど見えなくなった瞬間にラインがシュッと張った。「アタリ!」。反射的に竿を立てて合わせるとグイッと手応え。リールを巻いて引き寄せた魚が、勢いよく水面を割ってジャンプした。1投目から35センチほどのサーモンを釣り上げた。

 開始10分で5尾ゲット。スタートダッシュを決めて喜んでいたが、次第にアタリが遠くなった。さあ、魚との知恵比べだ。餌をブドウ虫、ササミ、ダンゴにローテーション。また、餌を小刻みに動かしたり、1メートルほど上げて落としたり誘いを掛けた。3~4ヒロを重点的に狙い、ポツリポツリとヒットを重ねた。

 この日は土曜日。多くの釣り人が集っていた。常連の中川さん(岡山市)は40センチ級の白鷺サーモンをめでたくゲット。「季節ごとに旬の釣り物を狙って楽しんでいる。今は、これ」と銀色の魚体を手に笑顔だ。また、サーモン専用イケス以外ではマダイやブリに迫る大きさのメジロなども順調に釣れていた。

 正午過ぎに納竿。釣果はサーモン(30~42センチ)10尾と小ぶりのマダイ2尾だった。今後、サーモン専用イケスは4月20日頃まで設置予定。今季は平均的に型が良く、1キロを超えるサイズが多い。これからは、さらにサイズアップするだろう。

 釣った魚は最後に係員が締めてくれて、有料でウロコや内臓を処理してくれるサービスもある。貸し竿や餌、氷、発泡スチロールなどの販売にお土産用の魚も購入可能。まさに至れり尽くせり。お子さん、またはお孫さんの春休みにぜひ、出掛けてみてほしい。(小谷 竜一)

 ◇交通 姫路港、赤穂港、日生港(要予約)から出船。港から約25分。

 ◇料金 大人(高校生以上)1万3500円、女性と中学生及び80歳以上1万500円、小学生7500円。貸し竿セット1000円。餌、氷、発泡スチロールなどの販売もあり。

 ◇時間 姫路港と赤穂港は午前6時50分、日生港(要予約)は同6時半に出船。釣りは午前8時~午後0時半。

 元気な引き味で楽しませてくれたサーモンは、味覚でも期待に応えてくれた。

 今回も大阪・ミナミの道頓堀にある、オリックス・バファローズファンが集うすし店「おの冨久」にお世話になり、様々な料理を堪能した。

 まずは定番の「お作り」から。モチッとした食感で、かんだ瞬間に特有の甘みが口の中にフワッと広がった。脂が乗ったおなか側の身は、かんでいるうちに自然にとろけた。さっぱりした背中側の身は、魚が苦手な方でもおいしく食べられるだろう。

 桜チップで薫製にした「スモークサーモン」は、香ばしさが絶品。そのまま食べても良し、コショウやオリーブオイルでアクセントをつけても良し。サラダにも合うし、これだけで、いろんな変化を楽しめる。

 「ホイル焼き」はバターとの相性の良さを実感。ふっくらとした身が、冷たいビールと絶妙のマリアージュ。

 初めていただいた「アラ煮」はコラーゲンたっぷり。骨と身からしみ出たうま味が、日本酒を口に運ぶペースを速めていった。

 【取材協力】「おの冨久」(TEL06・6213・1041)。大阪市中央区道頓堀2の3の21。各鉄道のなんば駅から徒歩数分。営業時間はランチ(月、水、金曜のみ)が午前11時40分~午後1時10分、夜は午後5時~同10時半頃。火曜定休。

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