菊之助、インド・ガンジス川源流で決死のポスター撮影

2017年8月24日5時0分  スポーツ報知
  • 歌舞伎の歴史でも初めて。ガンジス川で歌舞伎のふん装姿で撮影に臨んだ尾上菊之助
  • 人で埋まるガンジスでは正しいお祈りの仕方も学んだ

 歌舞伎俳優・尾上菊之助(40)が23日までに、ヨガ発祥地とも言われるインドのガンジス川源流・リシケシで、東京・歌舞伎座10月公演の新作「マハーバーラタ戦記」(1~25日)のポスター撮影を行った。

 屋外、しかも海外での撮影は極めてまれ。早朝から人、犬までが沐浴(もくよく)する光景が。そこに演じる“英雄カルナ”姿の菊之助が、歌舞伎の衣装にメイクで登場し、空気は一変。額には前日教わったリカと呼ばれるオレンジ色の点も採用。弓は現地調達した。

 「ポスターを見た方に、少しでも本当の雰囲気を伝えたくて」。小さな岩の上に1時間半。一瞬でも気を緩めれば、転落し、濁流に流されかねない危険を冒しても、本物を追究したかった。

 インドで40年ぶりの歌舞伎(20日)を実現させ、滞在は5日間だったが「濃厚過ぎて1週間いたよう」。来る前は「ガンジス川に近づいてよいのか」と畏怖の念も抱いた。が、厳しい自然にあらがわず懸命に生きる姿を目の当たりにし「この巡り合わせに感謝。自分もさらにできると思った」と人生観が変わる旅になった。

 「改めて『自分に与えられた進むべき道』を考えた。(歌舞伎の名門)音羽屋に生まれ、ここまできましたが、しっかり屋台骨にならなければ」

 出国前、家族に「危険な所では」と心配された。日印の文化交流に貢献し、継続の必要性も痛感した。「本当にすてきな所だったよ、と伝えます。次来る時は家族と」と再訪を誓った。(内野 小百美)

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