ヤックン&石川秀美長男・薬丸翔、11年ぶりドラマ出演

スポーツ報知
11年ぶりのドラマ出演を機に飛躍を誓った薬丸翔(カメラ・関口 俊明)

 タレント・薬丸裕英(51)と元歌手・石川秀美(51)の長男で俳優の薬丸翔(27)が、Amazonプライム・ビデオの連続ドラマ「しろときいろ~ハワイと私のパンケーキ物語~」(早春配信、全25話)に出演することが10日、分かった。2006年に映画「炬燵猫」でデビュー後、米留学を経て、最近は舞台などで活動していた。ドラマ出演は07年「生徒諸君!」(テレビ朝日系)以来11年ぶり。「しっかりと作品と向き合って、自分らしい俳優になりたい」と今後への決意を語った。

 身長185センチの抜群のスタイルでクールさをまとう一方で、笑みを浮かべる柔らかな目元は父親譲りだ。

 「ドラマは16歳のとき以来ですね。構えることなく、いつも通り…とは臨んだけど、撮影初日に、この緊張は何だ?というのが乗っかってきて、手が震えるし、メシも食えないし、みたいな状態でしたね。でも、いい緊張感の中で演技ができたと思います」

 何度も挫折を繰り返しながら、今作はオーディションでメインキャストの座を射止めた。劇中では主人公・澤野夏海(川口春奈)が恋に落ちるハワイ在住の青年・江崎拓馬役を演じる。高校3年生から5年間の米留学の経験を生かした堪能な英語力も駆使している。

 高校1年生で衣料ブランド「ロミーライノキッズ」イメージキャラクターのオーディションをきっかけに芸能界入りした。留学から帰国した後は自主映画の製作や劇団の旗揚げで活動を模索していた。

 「もともと、芸能界入りも両親の影響がなかったといえばウソになるけど、学校の先輩に柄本時生さんがいたり、普通の学校だったけど、身近の存在を見て、単純にスターになりたいとか、そんな動機でした」

 当時から親の“コネ”に頼ることはなく、デビュー当初は名字を隠して「SHO」の芸名で活動していた。今も仕事のことで両親に相談することはないという。

 「最初は相談はしたけど、オトンが何を言っていたか、オカンが何を言っていたか、全く覚えていない。でも、全然反対はされなかった。オヤジとは(タレントと俳優で)職業が違うとも思うので」

理想変わった 昨年7月から所属事務所も移籍したことをきっかけに今作の“抜てき”につながった。11年前に出演した「生徒諸君!」には岡田将生(28)、本郷奏多(27)、染谷将太(25)らが名を連ねていた。

 「嫉妬しかなかったけど、今となっては刺激でしかない。以前は『映画しかやりたくない』『クールな格好いい俳優になりたい』とかいろんな理想はあったけど、その時々の縁、情熱がある。今回の仕事をきっかけに、自分の中で上がっている熱量をいろんなところで見せていきたい」

 ◆薬丸 翔(やくまる・しょう)1990年10月25日、東京都生まれ。27歳。06年に映画「炬燵猫」でデビュー。米高校卒業後、アーバイン・バレー大学演劇学科で演技を学ぶ。帰国後は自主劇団で脚本、演出も手がける。最近では15年に舞台「ペール・ギュント」、16年に舞台「マハゴニー市の興亡」(ともに演出・白井晃)などに出演。特技・英語、ギター、野球など。3男2女の5人きょうだいで、次男の隼人はスペインのサッカーチーム「サバデル」に所属していた。

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