【週刊・吉永小百合】10歳・土屋慶太の目に映ったびっくりするぐらい元気で明るい人

2018年2月11日12時0分  スポーツ報知
  • 網走での吉永小百合と土屋慶太。この親子の場面写真が最初のポスターにも使われた
  • 長男・清太郎を演じる阪本颯希(さつき)と土屋(右)

 120本目の映画「北の桜守」公開を記念してスタートした連載企画「週刊、小百合」。今週は、次男の幼少期演じる10歳の土屋慶太の目に映った「女優・吉永小百合」を紹介する。

 「北の桜守」(滝田洋二郎監督、3月10日公開)では、吉永小百合(72)が演じる主人公・江蓮(えづれ)てつに2人の息子がいる。成人後の次男・修二郎役は堺雅人(44)だが、幼少期を体当たり演技で見せているのが土屋慶太だ。2007年生まれの男の子の目に、「女優・吉永小百合」はどう映ったのだろう。

 「こんな大きな映画に出るのは初めて。120本目とお聞きしましたが、吉永さんの映画をまだ見ていません。最初、どんな人だろうと思いました。でもびっくりするくらい元気で明るい人でした」

 クランクインは1年前のちょうど今ごろ。北海道・網走での吉永と土屋の共演シーンは氷点下6度。“親子”で重さ30キロのソリを引いた。「ぼくが後ろから押そうとすると、吉永さんの力がものすごくて。ソリはぐいぐい勝手に進んでいっちゃったんです」

 冷えと緊張で土屋はおなかを壊した。家も恋しくなり、ロケ先から泣きながら母親に電話したこともあった。吉永も、15歳のときに映画「疾風小僧」(1960年、西河克己監督)で初めて北海道にきて「ホームシックにかかって泣いた」と語っており、自分と重なる部分もあっただろう。

 「あの寒さを知ったのでこっち(関東の)の寒さは平気。撮影ではワンシーン終わるたびに(吉永の控室の)テントに入れてもらい温めてもらった。ホワイトチョコレートも食べた。僕のきょうだいの話などいろいろ話すうち、緊張もなくなりました」

 映画は戦中、戦後の話で深刻なシーンが多い。修二郎は、空腹に耐えかねて他人のものを食べようとして「みっともないことをするんじゃない」と、てつに猛烈な勢いで叱られる。その一方で、てつが生き別れた夫を思うつらさで、布団の中で声を押し殺し、肩を震わせて泣いていると「母さん、横に寝ていい?」と言って無言の添い寝で励ます優しさの持ち主。

 「どんな人かな」で始まった吉永との交流。家族写真を撮るシーンで、てつがつまずく瞬間がある。「そのとき、吉永さんの足袋に土が付いたんです。独り言のような小さい声で『やべっ』と言うのが聞こえたのも印象に残っています」。10歳の少年ならではの新鮮な観察眼だ。日本を代表する大女優と言っても、まだピンとこないだろう。「でもだんだん分かってきました」と胸を張る。「本番で別人になるところに驚いた。あの集中力をそばで見せてもらったので自分も生かします。お仕事は大変でしたが、やめたくない。大きくなってもう一度共演したいです」(構成・内野 小百美)

 ◆土屋 慶太(つちや・けいた)2007年4月7日、埼玉県生まれ。10歳。赤ちゃんのときから“人見知りしらず”。14年度小学館「小学一年生」モデルの準グランプリに。映画は16年「グッドモーニングショー」に続き2本目。空手が得意。ボーイズリーグ「埼玉上尾ボーイズ」にも所属し、セカンドを守る。ふだんも丸刈り。「吉永さんに頭をなでてもらい、心地良かった。野球とお芝居の両方を続けたい」

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