【週刊・吉永小百合】若さ、美貌の秘訣!?サユリスト必見の食生活

2018年3月4日12時0分  スポーツ報知
  • 実物そっくりのクロワッサンの食品サンプルを手に「ニセワッサンね」とユーモラスな吉永小百合(カメラ・相川 和寛)
  • 息子役の堺雅人が試食する姿を見つめる吉永小百合

 吉永小百合(72)が主演する120本目の映画「北の桜守」(滝田洋二郎監督、10日公開)の封切りに合わせた連載企画「週刊、小百合」は残すところ、あと2回。1月は「筋トレ」、2月に「家族」を語りましたが、今回は「食生活」をクローズアップします。ふだんの食事、体力勝負の撮影前など何を食べているのでしょうか。偏食はあるのでしょうか。また食べ物でいくつか伝説があります。驚異の美貌の不思議に迫りながら、伝説も“解明”したいと思います。(編集委員・内野 小百美)

 北海道を舞台に戦中・戦後を描く「北の桜守」を語るうえで、外せないものに「米」「おにぎり」がある。吉永演じる主人公・江蓮てつと幼い息子・修二郎は、生き延びるために闇米を運ぶ手伝いをする。年月がたち、離ればなれに暮らしていた息子(堺雅人)の仕事をアシストする“重要フード”として出てくるのが、おにぎりだ。修二郎は、幼いころに食べた味を懐かしく思い出す。

 三角でなく当時、北海道で主流だった太鼓形。吉永は、専門家から指導を受け、1日150個握る“自主練”も行った。「あの握り方は知りませんでした。頭で考えようとせず、実際に何度もやって覚える。みんなに配り、冷凍して非常食にしてもらったり」

 試食シーンでの堺に、驚いたという。「普通、本番だけ食べますよね。おなかもふくれるし、久しぶりに食べた感覚を大事にするためにも。でもテストから全部食べて、本番でも完食。もうびっくりしました。堺さんは『実際に食べてやってみないとセリフを言うときに分からないから』とおっしゃる。すっごく、真面目な方」

 もうひとつ、撮影秘話がある。先の舞台あいさつでも触れていたが、今回の役名「てつ」は、実は祖母の名前だ。

 「最初、今回の企画書には“○○子”となっていました。『北の零年』(05年、行定勲監督)は“志乃”、『北のカナリアたち』(12年、阪本順治監督)が“はる”で、2文字がいいのでは、とお願いして祖母の名前に。18、19歳のころに一緒に住んでいて、いつもおいしいおにぎりを作って撮影所に送り出してくれました」。ちなみにいま、具で好きなものは「おかか、昆布、たらこ。十六雑穀米のおにぎりの味もいいですよね」

 吉永は、自分の年齢が取り上げられることをあまり好まない。一貫して役を演じる上で年など関係ない、という考え。年齢が与えるイメージで判断してほしくない気持ちが強い。しかし、年を重ねることで祖母の生涯を、より深く考える中での“おばあちゃん孝行”でもあるのだろう。

 「映画で私は、たくましい役です。でも私のおばあちゃんは、ちょっと優しすぎて、だんなさんには翻弄されて。かわいそうな一生を送ったのではないか。祖母に『私はいま、こんな元気な役をやっているよ』の思いも込めて“てつ”を演じました。きっと天国で見てくれているのではないでしょうか」

 朝食は絶対に欠かさない。がっつり食べる方だ。「食べないと、目が覚めないんです。食べて1時間くらいたってから、その日の行動に入るようにしています」。パン党だという。「母がめちゃめちゃなパン好きで、その影響もあって。クロワッサン、サラダ、卵かチーズのどちらか。あとはヨーグルト、リンゴがある時期は必ずリンゴも。ないときはオレンジ、飲むのはコーヒーですね」

 クロワッサンにはまるようになったのは、パーソナリティーを務めるTBSラジオ「今晩は吉永小百合です」(日曜・後10時30分)がきっかけ。

 「スタッフがTBS近くのパン屋さんで、クロワッサンにいろんなものをはさんだサンドイッチを買ってきてくれて。終わった後にみんなで食べるのですが、それがものすごくおいしくて。家でも、朝に必ずひとつは食べるようになった。バターも使っているから、おなかも持っていいですよね」

 昼食は小食のことが多い。しかも撮影中は、ほとんど取らない。そのためにも朝ごはんは大事でしっかり食べるようにしている。「若いころは消化が早いから。いくらでもお昼食べていました。でも最近は食べ過ぎすると、集中力がなくなってしまうので」

 朝食を1回抜いただけで、体に異変が起きるという。

 「この前、人間ドックに行ったんですね。前の晩から朝も食べられないじゃないですか。本当にフラフラになって。思考能力がなくなって。そんな状態なのに心電図を取るときに『歩いてください』と言われて。もうどうにかなっちゃいそうだったんですよ(笑い)」

 役で減量する必要が出たときも、絶食的な乱暴なことはしない。「母と暮せば」(15年、山田洋次監督)も亡くなる前のシーンのために体重を落とした。3キロ減らしただけでも、ずいぶん顔つきが変わっていた。

 「お豆腐と野菜は食べます。(減量中も)仕事に力が入らない状態は避けたいので」。ちなみに吉永は身長155センチ、ベスト体重は45キロ。「日活時代、一番太ったときで49キロ。50キロ超えたことはないですね」とのこと。

 奇跡的な若さ。「節制の塊」というイメージだが食欲に屈して“どか食い”して自己嫌悪に陥るようなことはないのか。「ありますよ。昼にあまり食べないので、どうしても夜に多く食べてしまう傾向がある。おいしくて安心して食べ過ぎて『あぁ~苦しいよ』となる。あわてて運動しますよ」。ぼんやり脂肪にせず、すぐに動いて消費させるあたりが、この人らしい。

 一方で、ここぞというときの勝負飯も、ほぼ決まっている。「パワーが付くのはウナギとステーキ。大変な仕事の前日。少しでもエネルギーを蓄えるために食べますね。市川崑さんはお肉と卵しか召し上がらなかったり、山田洋次監督もお肉が好き。(医師の)日野原重明先生も毎日のようにステーキを食べておられた。私もある年齢にきたら、もっとお肉を食べよう、と思っているんです」

 苦い思い出がある。1962年「星の瞳をもつ男」(高橋英樹主演、西河克己監督)のとき。当時17歳。「私と子役の子だけ、サバにあたっちゃって。じんましんが出て苦労しました。それからは一切、サバを食べていません」と“サバ断ち”していることを明かした。

 このため時々、困ったことが起きる。仕事で地方に行ったときなど、間違った情報が宿泊先に伝わっていることがある。「この映画の稚内ロケのとき、私が青い魚を一切受け付けない、となっていて。サバ以外は何でも大好きなんですよ。体にも良いからいっぱい食べたい方。着いてから説明し、途中から出してもらいました」

 偏食はあるのだろうか。「子どものころはニンジンがダメだったんですね。コンニャクは今も昔もダメ。でもしらたきは大丈夫。『いい加減だ』と指摘されるんですけどね。コンニャクは、姿が苦手というか。あのプルンとした感じが気持ち悪いんですね。なので、おでんでも、コンニャクだけは食べないですね」

 食べ物にまつわる話で、いくつか吉永に伝説がある。その“真相”を確かめてみる。まず、衝動的に突然ラーメン店に飛び込むことが珍しくないという伝説。

 「フフフ。北海道ではね。今回は網走で2回行きました。『北のカナリアたち』でロケした利尻島には、ミシュランガイドにも載ったお店も。『まぼろしの邪馬台国』(08年、堤幸彦監督)の鹿児島キャンペーンではマネジャーと急に『ラーメン食べたいね』となって。タクシーの運転手さんに聞きました。やっぱり、よくご存じですよね。味は豚骨やみそラーメン。結構こってりで細麺が好きですね」

 人が複数集まると仕切るのが好きな幹事気質。鍋料理になれば、決まって鍋奉行になるという伝説について。「はい、完全に鍋奉行ですね。家でもロケ先でも。よりおいしく食べるために、食材を入れるタイミング、火の加減、具の減り具合とか絶えずチェックします」

 自分はあまり食べず、人の器の減り加減もチェック。全方位にアンテナを張りめぐらし、鍋の始まりから終わりまで、徹底的に管理する。

 「みんなといるときは、自分のことより、いかにみんながおいしく食べられるか。楽しく話しながら、それを見ているのが、一番うれしい。そもそも私の胃はほかの人に比べて大きくないみたいです。鍋奉行をしながら、少し食べる程度がちょうどいいのかもしれません」

 ◆北の桜守 寒さ、貧しさに耐えながら北海道で懸命に生きた母子が、十数年ぶりに再会。辛苦を味わいながら米国でビジネスに成功して帰国した息子は、老いた母と再び暮らし始めるも、母には異変が。親子は、封印されたある記憶を巡る旅に出る決意をする。共演は阿部寛、篠原涼子、佐藤浩市、高島礼子、中村雅俊、笑福亭鶴瓶、岸部一徳ら。

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