次男急死の北島三郎、緊急会見で涙「本当に…。眠っているよう」

2018年3月7日23時1分  スポーツ報知
  • 会見した北島三郎

 次男でミュージシャンの大野誠さん(51)が3日に遺体で発見されていたことが分かった歌手・北島三郎(81)が7日夜、東京・新宿の京王プラザホテルで緊急会見を開いた。北島は「辛いですね。辛いです」と集まった約60人の取材陣の前で涙を流した。誠さんの死因は心不全。この日、家族葬で通夜が営まれ、8日に告別式が行われる。

 ◆北島三郎に聞く

 ―今の気持ちは―

 「あの…。大事な、大好きな、かわいい自分の…。我が子が先に旅立ってしまったという。辛いですね。辛いです」

 ―一報を聞いたのは?

 「ウチの社長(長男で北島音楽事務所社長の大野竜さん)が説明してくれたとおり、彼が自宅にいた私に報告してくれました。彼から聞かされて…」

 ―最後に会ったのは?

 「今年の正月、去年ちょっと体調崩しまして、会社に出られなくて…。今年は会社の仕事始めということで元気な息子の、誠の姿を見まして、ホッとして。『体に気をつけて頑張ろうや』と言うことで、会って、声かけて。時々、家にも来たりするんですが…」

 ―その時の誠さんの様子は?

 「全然、変わった様子なくて。そういう姿は俺には全然、見せないので。息子同士で話し合って、俺には心配かけない。あんまりそういうことは言わないですよね。頑張り屋なんで」

 ―一人暮らしで心配していた?

 「私自身は息子を信用してました。信じてますし。嫁さんの方は心配して、大丈夫かなって、しょっちゅう電話していたね。優しいから、テレビ見て、今、こういう治療紹介しているから見なさいよって(誠さんから)いつも電話きた。嫁さんの所へね。僕も体調悪くて、頸椎(けいつい)やったりしたのを病院来てくれたり、心配してくれていましたね」

 ―今回、死因が心不全―

 「(体調悪化は)僕はそういうのは感じなかったね。俺に隠していたのかな。嫁さんにも何も言わなかった。昔から1人で自分の思いのままに何かやったりするのが好きな子でしたから。いつの間にやら楽器弾くようになって、音楽やるようになって、歌を歌うようになって。ある時から私にアドバイスしてくれるようになった。息子であって、私の良き相方でもあったかな」

 ―一緒の仕事の思い出は?

 「彼が作ってくれた歌を私が歌って。それで『いい乗りだよ』って言ってくれて。終わって、『今日、俺、乗ってかい?』『乗ってたよ』って言い合って…」

 ―良き親子でしたね―

 「世の親たちはみんな、私と同じだと思いますよ。息子に先立たれると、こんなに辛い…」

 ―息子さんの様子は?

 「本当に…。眠っているよう」

 ―どんな言葉をかけた?

 「いや、もう…。あまりに突然なんでね。こういうことしてみたいな、ああいうことしてみたいなと。彼は僕の歌をすごく、認めてくれる1人でした。親父はこういう歌をこういう風に歌ってくれればいいなと、期待みたいなものを、いつも持っていてくれた。息子でありながら、音楽のすごくいい仲間だった。彼の作った歌『おじゃる丸』もそうですけど、その他にも『友よ』とか、海をテーマにした歌もいっぱい作ってくれた。未発表のものもあるんですね。だから、あいつにいい恩返しをしてやりたい。世に出してあげたいなという気持ちですね」

 ―音楽家としてもすごかった?

 「私はものすごく買ってます。我が子でありながら、こんなにセンスがあるヤツだな。私たちのできない、彼の持っている素晴らしいもの持ってるんですね。時代の違いかも知れないけど、彼の持っている素晴らしさだと思いますね」

 ―なるほど―

 「作ったメロディーでも詩の中にも、いつも励ましてくれるような、すごい詩だった。僕はすごく買いますね。彼の才能を」

 ―親子でお酒も?

 「僕は酒は飲みませんからね。彼は飲むんで、メシ食いながら、よく音楽の話をしましたね。もの作っている時も来てもらって、彼は楽器弾きながら一緒に歌ったり、話しましたね」

 ―連絡は取っていた?

 「僕は電話すること、ほとんどないんですね。息子同士で連絡やってますから。娘たちとかも。まさか、こんな形になって…」

 ―最後のやり取りは?

 「正月、来た時に会って、こういう歌も作ってみたいな。馬の話もしたりね。僕は彼に『俺、歌おうかな。もし嫌いな歌なら歌わないけど、俺が好きな歌を作ってくれや』という会話をしましたね」

 ―偉大な親と同じ業界で苦労も?

 「それが闘志になって頑張ってくれるといいなと思っていた。最初から俺たちに考えられないセンスでした。こんなメロディできるなって。本当にいろいろなことで教えてもらうことがありましたよ」

 ―誠さんに今、どんな言葉を贈りたい?

 「今、テレパシーでいいから、旅立った空から俺が困っている時に一節出るような、そんな曲を送って欲しいな。後は正直言って、寂しい。辛い…。忘れない…。そう思ったから、おまえも忘れないでくれ。3年ほど前に弟が旅立ちました。弟にも『今日、誠が逝ったから、会ってやってくれ』という話をしました。神棚にも『孫の誠が旅立ったから、よろしくお願いします』と言いました。こうしてインタビュー受けていると、泣きます。それだけです。子供に先立たれる辛さを身にしみて感じました」

 ―どんな表情が思い出される?

 「アイツは玄関から入ってきて、『親父、焼き鳥買って来たよ』とか『このトンカツ、うまいんだよ』とか。『このジャンパー、かっこいいと思って。オヤジに似合うから着なよって。毎回、そういう姿が出てくる。そういう優しさ…。本当に寂しい…」

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