藤井聡太六段、史上3人目の4部門独占確定!「うれしく思います」

スポーツ報知
藤井聡太四段

 将棋界初の「中学生六段」藤井聡太六段(15)の第45回将棋大賞(2017年度)の記録4部門(勝率一位賞、最多対局賞、最多勝利賞、連勝賞)の制覇が13日、確定した。

 日本将棋連盟によると、1967年からの記録上、4部門の独占は内藤國雄九段(78)=達成年度は将棋大賞制定前の1969年=、羽生善治(47)=88、89、92、00年度=に次ぐ3人目。

 藤井六段は「一局一局の積み重ねがこのような結果として表れたことをうれしく思います。これからもより良い将棋を指すべく精進していきたいです」とコメントした。

 藤井六段は今月8日の王将戦一次予選で、師匠の杉本昌隆七段(49)に勝ち、現在、公式戦通算成績を69勝11敗、年度別成績では59勝11敗としている。

 対局数(70)、勝数(59)、連勝(29=年度またぐ)の3部門は2位を大きく引き離し当確だった。だが勝率(同約8割4分3厘)は、2位の大橋貴洸四段(未発表のNHK杯対局を除く41勝12敗、約7割7分4厘)の残りの対局数次第だったが、大橋四段はこの日決まった3月内の2局を全勝しても勝率が届かないことになり、藤井六段の“4冠”が決まった。

 羽生竜王は藤井六段の偉業を「4部門1位は1年間安定をした活躍を維持しないと到達ができない記録です。デビューから29連勝の前人未到の大記録が今回の大きな原動力になった印象です。今後もどのような記録が生まれるか楽しみです」と祝福した。

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