15歳・藤井聡太六段、史上最年少で4部門独占 内藤九段、羽生竜王に次ぐ史上3人目

2018年3月14日7時0分  スポーツ報知

 日本将棋連盟は13日、藤井聡太六段(15)が2017年度の記録全4部門(勝率、勝利数、対局数、連勝)を独占することが確定したと発表した。4部門独占は内藤國雄九段(78=引退)、羽生善治竜王(47)に次ぐ史上3人目で最年少。史上最多29連勝、羽生竜王を破っての史上最年少棋戦優勝など、記録ずくめのルーキーイヤーを快挙で締めくくった。

 中学生棋士がまた偉業を達成した。球界で言えば、高卒新人が首位打者、本塁打王、打点王、盗塁王の4冠王に輝くのに匹敵する快挙。藤井六段は「一局一局の積み重ねがこのような結果として表れたことをうれしく思います。これからもより良い将棋を指すべく精進していきたいです」とコメントした。

 2017年度の藤井六段は70対局して59勝11敗で勝率は8割4分3厘。さらに16年度から継続して史上最多の29連勝を達成しており、第45回将棋大賞の記録4部門(勝率1位賞、最多勝利賞、最多対局賞、連勝賞)を独占することが決まった。

 対局数、勝利数、連勝は年度半ばから2位以下を大きく引き離しており、勝率部門のみが最後まで争われた。16年10月に同期で四段(棋士)に昇段した大橋貴洸四段(25)が7割7分4厘(未放送のテレビ対局分を除く)で2位としているが、大橋四段が年度内の残り2局で連勝し、藤井六段が残り2~3局(未決定)で全敗しても順位が変わらないこととなり、記録が確定した。

 今回の偉業によって、藤井六段は将棋界の伝説として語り継がれる「1988年の羽生善治」を超えたことになる。88年度、当時18歳の五段だった羽生竜王はNHK杯で大山康晴、加藤一二三、谷川浩司、中原誠という4人の名人経験者を撃破して優勝。さらに同年度は64勝16敗で勝率8割、18連勝を記録して4部門を独占した(以降は翌89年、92年、2000年の計4度達成)。29年後の大記録を、羽生竜王は「4部門1位は1年間安定した活躍を維持しないと到達できない記録。29連勝の前人未到の大記録が今回の原動力になった印象です。今後もどのような記録が生まれるか楽しみです」と称賛した。

 残る注目は、MVPに当たる最優秀棋士賞を受賞するかどうか。羽生竜王も棋聖防衛、竜王奪取で永世7冠を達成して国民栄誉賞を受賞した有力候補。果たして5冠はなるか。結果は4月に発表される。

 内藤國雄九段(69年度に史上初の4部門独占を達成)「週1回は通ってるうどん屋さんに最近言われるんです。『内藤さんも引退しなければ藤井君に会えたのにね』って…。(4部門独占は)あんまり覚えていませんでしたけど、人気の藤井君と同じ記録ということで光栄なことだなあと思いますよ。私はもう下降線だった30歳の時に達成したと知ってビックリしているんですけど、いちばん強くなるのは16歳からです。藤井君のこれからが楽しみですね」

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