“放浪次世代”「GENERATIONS」中国ツアー成功 HIRO「可能性感じた」

スポーツ報知
上海で中国ツアーを締めくくった「GENERATIONS」の(左から)小森隼、白濱亜嵐、数原龍友、中務裕太、片寄涼太、佐野玲於、関口メンディー

 【上海(中国)18日=畑中 祐司】EXILEの弟分の7人組ダンス&ボーカルグループ「GENERATIONS」が、上海で中国ツアー(9公演)の最終公演を行った。深セン、北京と3都市を回り、1万5000人を動員。映画「兄に愛されすぎて困ってます」(17年)をきっかけに、現地ではボーカル・片寄涼太(23)が圧倒的人気を誇る。過去に欧米公演を含む2度の世界ツアーを開催。今回、単独で初の中国ツアー成功を足がかりに、さらなる世界進出を目指す。

 言葉の壁を越えたパフォーマンスに、熱気は最高潮に達した。片寄の「片片(ピイェンピイェン)」「お兄」など全員が愛称を持つ。その声援に、中華圏でグループ名を意味する「放浪次世代」の7人が応える。片寄は「皆さんにいい思い出を届けられるように」と流ちょうに語った。20曲で1100人を熱狂させ、1万5000人を動員した中国ツアーを締めくくった。

 15、17年に行った2度のワールドツアーで台湾・台北、香港など中華圏で単独公演を行ってきたが、中国本土では初めてだ。片寄の映画“兄こま”のほか、中国の動画投稿サイト「Bilibili」をきっかけにAbema TV「GENERATIONS高校TV」でグループ人気にも火が付いた。上海から180キロの杭州から駆け付けた33歳女性は「活力があって大好き!」と歓喜。会場は8~9割が中国人で占めた。

 片寄は、中国版ツイッター「ウェーボ」のフォロワーが65万人にのぼる。昨年8月には現地でファンミーティングを開催。今回ツアーで3週間の3都市滞在で、街を歩けば至る所で声を掛けられた。「そこまでの経験がなかったから今まで実感がなかったけど」。中務裕太(25)は「普通じゃないことが自分たちの周りで起きている」と、うなった。

 今ツアーは会場外のファンが「チケット詐欺」に遭ったことを訴えるほどプラチナ化した。中務は「前回(17年)は変な意味じゃなく“片寄withジェネ”だったけど、自分たちもちゃんと認知されていると感じた。ここには8万人が入る会場(上海体育場)があると聞いた。メンバーでそこを埋めたいと話もした。全員が歌うスタイルではなく、ダンス&ボーカルグループで世界で活躍するグループはいないと思う。その第一人者に」と夢を広げた。

 ライブを見守ったHIRO(48)は「可能性を感じちゃいました」と興奮した。5月から初の全国4大ドームツアーを行う。「EXILE TRIBE(一族)」の“三男坊”として着実にステップアップしながら、兄貴分にもない唯一無二のワールドワイドという武器がある。「これが普通の時代になっていくと思うし、自分たちの歌やパフォーマンスが、日本にとどまらず、届けられる人が増えるのは、シンプルにステキなこと」と片寄。ボーダーレスに飛躍を遂げようとしている。

 ◆GENERATIONS ボーカルの数原龍友(25)、片寄涼太(23)とパフォーマーの白濱亜嵐(24)=リーダー=、中務裕太(25)、佐野玲於(22)、小森隼(22)、関口メンディー(27)の7人組。EXILE・HIROプロデュースで12年11月「BRAVE IT OUT」でデビュー。白濱と関口は、14年4月からEXILEと兼任。昨年のアリーナツアーで自己最多42万6000人を動員。元日にはベストアルバムと英語盤「International Edition」を発売。

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