拷問シーンよりパンチパーマの方が激痛だった…「孤狼の血」音尾琢真インタビュー

2018年5月10日10時0分  スポーツ報知
  • 素顔はソフトでにこやかな音尾琢真
  • 映画ではいかにもヤクザらしい姿で登場した音尾琢真

 広島を舞台に、警察、そして極道の世界を生き抜く男たちの狂熱を描いた映画「孤狼(ころう)の血」(白石和彌監督)が12日から公開される。昨年話題を呼んだ連ドラ「陸王」(TBS系)で陸上部の鬼監督役での好演が記憶に新しい。今作では一転。メガホンを執った白石和彌監督の注文で「生まれて始めてパンチパーマ」にして、暴力団の巨大組織、五十子(いらこ)会傘下の加古村組構成員、吉田滋を演じた。

 「陸王」の役所広司とも再び共演。刑事役とヤクザ。今回も対立関係にある。しかし、ドラマとはまったく別世界だ。「真珠のシーン」(詳細は映画をご覧下さい)では、目をそむけたくなるようなシーンも出てくる。

 「刺激の強いハードシーンを請け負う形でしたね」と苦笑い。「でも拷問シーンより、パンチパーマをかけた2時間の方が激痛。ずっと髪の根元から引っ張られ、細かく巻かれ続けたので」。“強烈キャラ”のオファーに「僕がやらせてもらえるの? そう思うだけで、もうこのうえなくうれしくて」

 北海道中心から活動の場を全国に広げ、十数年。主要な役が増え、手応えを感じることも増えた。「歩いていて知らないスーツ姿の男性に『あっ、どうも』といきなり声掛けられたり。いろんな反応も新鮮。演じる役と重なって見えるんでしょうね」

 同時に、さらに演技の奥深さにも目覚めた。「前はいい役が欲しい、と正直思った。いまはその願望も、役の大小も関係ない。とにかく作品の中で輝ける役と出会いたい」。昨年4月に父親になった。「1歳過ぎた娘が大きくなって親の芝居をどう思うかな」。一見、こわもてだが柔和なパパの顔ものぞかせた。(内野 小百美)

 ◆音尾 琢真(おとお・たくま)1976年3月21日、北海道・旭川市生まれ。42歳。演劇ユニット「TEAM NACS」メンバー。ソロでは自作楽曲ツアーも行い、マルチに活動。近作に映画「祈りの幕が下りる時」「サニー/32」、8月公開の木村拓哉、二宮和也出演「検察側の罪人」、来年4月からのNHK連ドラ「なつぞら」(ヒロイン・広瀬すず)への出演が決まっている。

 【ストーリー】 五十子会傘下、加古村組の吉田(音尾)は股間に“大きな真珠”を仕込み、恥ずかしげもなく女性にも自慢。クラブ「梨子」のママ(真木よう子)を口説こうとするが…。吉田と対立する尾谷組の若手でママの年下の恋人タカシ(田中偉登)はそのやり取りを見て我慢できず、ある行動に出る。この先の抗争を暗示するかのように、構成員どうしでも争いが起き始めていた。

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